中学地理で学ぶ「北アメリカ州」は、地理の学習の中でも重要な位置を占めています。北アメリカ州には、アメリカ合衆国やカナダ、メキシコをはじめ、様々な国々があり、それぞれが特徴的な地理的、文化的背景を持っています。これらの知識は定期テストや入試でもよく出題されるため、しっかりと理解しておくことが大切です。
この記事では、北アメリカ州の重要な地理的ポイントを整理し、理解を深めるための確認問題を解説します。問題を解きながら、重要な情報を効率よく確認できるので、テスト対策にもぴったりです!
北アメリカ州

北アメリカ州の覚えておきたい地名・都市
北アメリカ州の自然
自然は、西に障しいロッキー山脈、車になだらかなアパラチア山脈。その間にグレートプレーンズとプレーリーが広がる。五大湖の南の中央平原には、ミシシッピ川が流れる。南部のメキシコ湾岸やカリブ海は、しばしばハリケーンにおそわれる。
北アメリカ州の社会
多くの移民からなる。奴隷として連れてこられたアフリカの人々の子孫も多い。先住民のネイティブアメリカンは減少→近年, スペイン語を話す移民のヒスパニックが増加。
世界への影響
ニューヨークは世界金融の中心。多国籍企業が世界的に活動している。車社会、大量消費・大量生産の生活。
高校入試・社会「よく出る覚えるべき世界の首都・都市名」(練習問題付)
北アメリカ州の産業
北アメリカ州の農業
アメリカは世界最大の農産物輸出国で, 自然条件に合った適地適作が行われている。穀物メジャーの活動をはじめ、企業的な農業が中心で、 バイオテクノロジーの活用も進む。
北アメリカ州の鉱工業
五大湖職辺は早くから鉄鋼業(ピッツバーグ)、自動車工業(デトロイト)が発達→20世紀後半、北緯37度以南のサンベルトで先端技術(ハイテク)産業が成長した。サンフランシスコ郊外のシリコンバレーは、情報技術(ICT)産業の中心。近年、シェールガス(天然ガスの一種)の採掘が進む。
アメリカ州の貿易
アメリカ、カナダ、メキシコは、NAFTA(北米自由貿易協定)を締結。関税を廃し、経済的な結びつきを強化した。
最重要の用語チェック
ヒスパニック
メキシコやカリブ海諸国など、中南米から移住してきたスペイン語を話す人々がおおい。近年、急速に増加。
穀物メジャー
穀物メジャーは、穀物の売買を行う会社のことで、この穀物メジャーが国際市場で行う取引は世界の穀物価格に影響を及ぼします。
シリコンバレー
サンフランシスコ近郊にある電子工業の中心地域。情報化社会にあわせ、アメリカでは先端技術産業が発達。
- 多国籍企業…アメリカ合衆国の世界各国に工場や支社を置く企業が多い。
北米自由貿易協定(NAFTA)
1992年に、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国による北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれ、自由貿易圏が新たに生まれた。これを南米やカリブ海諸国にまで広げる米州自由貿易地域(FTAA)の発足も検討されている。
北アメリカ州の確認問題
次の問いに答えなさい。
(1) 北アメリカの西側に南北に連なる険しい山脈は何か。
(2)(1)の山脈の東に広がる、乾燥した大平原を何というか。
(3) アメリカとカナダとの国境の一部になっている複数の湖をまとめて何というか。
(4) 北アメリカの中央平原を北から南に流れ、メキシコ湾に注ぐ川は何か。
(5) イヌイットとともに北アメリカにもとからくらす先住民を何というか。
(6) 中南米からアメリカに移住してきた、スペイン語を話す移民を何というか。
(7) アメリカの首都ではないが、世界の政治・経済・文化の中心で、国連本部や金融の中心地ウォール街などがある都市はどこか。
(8)世界中に支社や子会社をおき、国境をこえて活動している企業を何というか。
(9) 気温、降水量、地形など自然環境に合った作物を栽培することを何というか。
(10) 遺伝子操作など、生物科学の知識を生産に応用する技術を何というか。
(11) 20世紀後半に工業が発達した、北緯37度より南の温暖な地域を何というか。
(12) 情報技術(ICT) 産業の企業や研究所が集積している、サンフランシスコ郊外の地域を何というか。
(13) 北アメリカの地下の岩盤に多く含まれており、近年、盛んに採掘が進められている天然ガスの一種を何というか。
(14) アメリカ、カナダ、メキシコが結んでいる経済協定を何というか。
北アメリカ州の確認問題の解答
(1) ロッキー山脈
(2) グレートプレーンズ
(3) 五大湖
(4) ミシシッピ川
(5) ネイティブアメリカ
(6) ヒスパニック
(7) ニューヨーク
(8) 多国籍企業
(9) 適地適作
(10) バイオテクノロジー
(11) サンベルト
(12) シリコンバレー
(13) シェールガス
(14) NAFTA [北米自由貿易協定]
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