中学2年理科。天気で登場する温帯低気圧について学習します。
- 重要度★★★★
- レベル★★★☆
- ポイント:暖気と寒気の場所を覚える!
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授業用まとめプリント「温帯低気圧」
温帯低気圧
温帯低気圧とは、温帯地方でできる低気圧で、前線を伴っているのが特徴です。日本が位置する緯度の地域で低気圧ができると、南から暖かい空気、北から冷たい空気を集めます。性質の異なる空気を集めるので、空気の境界線である前線ができます。
熱帯地方で低気圧ができると熱帯低気圧になります。熱帯低気圧は周りの暖かい空気のみを集めるので、前線を伴わない真ん丸の低気圧ができます。この熱帯低気圧が発達して日本にやってくるのが台風です。
温暖前線と寒冷前線
温帯低気圧の前方(東側)にできるのが温暖前線です。温暖前線の後方には、南から集められた暖かい空気があります。温帯低気圧はある程度、形を保ったまま、日本上空を流れる偏西風に乗って西から東方向に移動します。温暖前線が通過すると、暖気に包まれますので気温が上昇します。
一方、後方(西側)にできた寒冷前線の後ろには寒気が控えています。なので、寒冷前線が通過すると、この寒気に包まれ気温が下がります。
温帯低気圧の通過
温帯低気圧にできる前線には、それぞれ次のような雲が生じます。
- 温暖前線…横長の乱層雲が発達
広い範囲に長時間おだやかな雨を降らせる。 - 寒冷前線…縦長の積乱雲が発達
せまい範囲に短時間激しい雨を降らせる。
温暖前線では、南から集められた暖気が寒気を押し返しながら、緩やかにはい上がっています。暖気が上昇するので、横長の積乱雲ができるのです。
一方の寒冷前線では、北から集められた寒気が暖気の下にもぐり込み、暖気を真上に押し上げながら進んでいます。したがって、縦長の積乱雲ができるのです。
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