中学1年理科。生物分野の顕微鏡・双眼実体顕微鏡の使い方について学習します。
- レベル★★☆☆
- 重要度★★☆☆
- ポイント:双眼実体顕微鏡のピント調節
双眼実体顕微鏡
双眼実体顕微鏡とは、その名の通り両目で観察できる顕微鏡です。拡大能力は顕微鏡ほどではありませんが、両目で観察できるので、観察物を立体的に見ることができます。
また、顕微鏡と異なり、光を上からライトで照らしますので、厚みがあって反射鏡の光を通さない観察物でも観察できます。
双眼実体顕微鏡で観察物を見たとき、見え方にどのような特徴がみられるか。
解答立体的に見える。
双眼実体顕微鏡はどのようなものを観察するのに向いているか。
解答厚みのあるもの。
双眼実体顕微鏡の各部の名称
顕微鏡では「ねじ」が「調節ねじ」だけでしたが、双眼実体顕微鏡では、「粗動ねじ」「微動ねじ」「視度調節リング」などが登場しますので、各部の名称をまずは覚えるようにしましょう。
各部分のはたらきは、動画の中で確認してください。
双眼実体顕微鏡の操作手順
双眼実体顕微鏡は、顕微鏡ほど出題されませんが、操作手順が少し複雑です。出題された場合は失点する恐れがあるので、ここで使い方をしっかりと押さえてください。
次のア~ウを双眼実体顕微鏡の操作手順になるように並び替えなさい。
ア 右目でのぞきながら、調節ねじを使ってピントを合わせる。
イ 左目でのぞきながら、視度調節リングを使ってピントを合わせる。
ウ 両目でのぞきながら、粗動ねじを動かしピントを合わせる。
解答ウ→ア→イ
双眼実体顕微鏡の見え方
双眼実体顕微鏡の見え方は、先ほど紹介したように、「立体的に見える」というのが特徴です。記述問題で出題されるので書けるようになっておきましょう。
顕微鏡
顕微鏡を使うことで、微生物などを拡大して観察することができます。定期テストや入試にも顕微鏡に関する出題が多々見られます。
顕微鏡には、とても小さなものを観察するのに適した顕微鏡や、観察物を立体的に観察できる双眼実体顕微鏡の2種類がありますが、ここでは普通の顕微鏡について学習していきます。
顕微鏡の各部の名称
まずは、顕微鏡の各部の名称を覚えましょう。
- 接眼レンズ…鏡筒にはめ込むレンズ
- 対物レンズ…レベルバーにはめ込むレンズ
- 鏡筒…接眼レンズをはめ込む鏡の筒
- アーム…ここを持って顕微鏡を動かす
- 調節ねじ…ステージや鏡筒を前後させ、ピントを合わせる
- レボルバー…回転させ、対物レンズの倍率を変える
- ステージ…プレパラートをのせる台
- しぼり…反射鏡からの光の量を調節する
- 反射鏡…平面鏡と凹面鏡があり、暗い場所では凹面鏡を使う
顕微鏡の操作手順
顕微鏡で最も出題頻度が高いのが、顕微鏡の操作手順。どのような操作をどの順序で行うのか、理由もあわせて覚えていきましょう。また、記述問題も多いので、しっかりと説明できるようになっておいてください。
次の顕微鏡の操作手順を正しい順番に並び替えなさい。
ア 反射鏡としぼりを使って視野の明るさを調節する。
イ 接眼レンズを鏡筒にはめる。
ウ 横から見ながら対物レンズとプレパラートを近づける。
エ 対物レンズをレボルバーにはめる。
オ 接眼レンズをのぞきながら、対物レンズとプレパラートを遠ざけピントをわせる。
カ レボルバーを回し対物レンズの倍率をあげる。
解答イ→エ→ア→ウ→オ→カ
顕微鏡の見え方
次に出題頻度が高いのが、顕微鏡の視野のようすです。顕微鏡で観察を行うと、上下左右が逆に見えます。どのようにプレパラートを動かせば観察物が視野の中央に来るのかなどがよく出ます。
また、倍率を変えることで、視野の範囲や明るさがどのように変化するのかも答えられるようになっておきましょう。
顕微鏡の倍率を低倍率から高倍率にした場合、次の①~③はどうなるか。
① 視野
② 明るさ
③ 対物レンズとプレパラートの距離
解答①狭くなる ②暗くなる ③近くなる(小さくなる)
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