中学1年理科。植物分野の根と茎のつくりについて学習します
- レベル★☆☆☆
- 重要度★★★☆
- ポイント:道管と師管の場所、単子葉類と双子葉類の根の違い
根のつくりとはたらき
植物の根は、土中から水分を吸収したり、地面にからだを固定するはたらきがあります。根のかたちは、植物の種類によって異なりますので、まずはどの植物がどんな根をしているのかを覚えましょう。
- 単子葉類の根…ひげ根
- 双子葉類の根…主根と側根
植物の根のようす
次の①~④植物の根のつくりをそれぞれ何というか。
①エンドウ
②アブラナ
③ツユクサ
④トウモロコシ
次の①~④植物の根のつくりをそれぞれ何というか。
①エンドウ
②アブラナ
③ツユクサ
④トウモロコシ
解答①主根と側根 ②主根と側根 ③ひげ根 ④ひげ根
単子葉類がひげ根で、次の植物が単子葉類であると覚えておけば解ける問題でした。
単子葉類→ツユクサ、ユリ、アヤメ、ススキ、イネ、トウモロコシ
根毛と根の断面図
根の先端付近を少し拡大して見てみましょう。根の先端付近には、産毛のように細かい根がビッシリと生えていることが分かります。この産毛のように細かい根を根毛といいます。
根毛のつくりがあるおかげで、根の表面積が大きくなり、効率良く水分を吸収することができるようになります。また、土の中に根毛が入ることで、植物を土から抜けにくくするというはたらきも持っています。
根の断面図では、物質を通す管の位置と、何を通すのかを覚えましょう。
- 道管…水や水に溶けた無機養分が通る管。
- 師管…葉でできた養分が通る管。
根毛
根の先端付近にある根毛の利点を2つ述べよ。
根の先端付近にある根毛の利点を2つ述べよ。
解答①表面積を大きくし、効率よく水分を吸収できる。
②土から植物を抜けにくくする。
道管と師管
茎の維管束の内側にあるのは道管か師管か。また、その管が通す物質を簡潔に答えよ。
茎の維管束の内側にあるのは道管か師管か。また、その管が通す物質を簡潔に答えよ。
解答道管、根や根で吸収した無機養分を通す。
茎のはたらき
茎は植物のからだを支えるはたらきがあります。また、茎の中には、物質を通す管があるので、管の名称と位置をしっかりと覚えてください。
維管束
茎の断面図で、道管と師管が合わさった部分がストローの管のようになっています。この管が集まった部分を維管束といいます。維管束は植物の種類によって模様が異なります。
- 双子葉類…維管束が輪のように並んでいる
- 単子葉類…維管束がばらばら
維管束のようす
植物の茎で、物質の通路を維管束という。次の植物の内、維管束が輪のように並んでいる植物をすべて選び、記号で答えよ。
ア エンドウ イ ユリ ウ ホウセンカ エ イヌワラビ オ アヤメ
植物の茎で、物質の通路を維管束という。次の植物の内、維管束が輪のように並んでいる植物をすべて選び、記号で答えよ。
ア エンドウ イ ユリ ウ ホウセンカ エ イヌワラビ オ アヤメ
解答ア、ウ
双子葉類以外を省けば答えが出てきます。イのユリとオのアヤメは単子葉類、エのイヌワラビはシダ植物なのでそれ以外のアとウが答えになります。
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