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中1理科「地震の重要ポイント」

地震アイキャッチ画像 中1理科
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中学1年理科。大地の変化で学習する地震について学習します。

  • 重要度★★★★
  • レベル★★☆☆
  • ポイント:震度とマグニチュード、ゆれと波の違いを覚える!

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授業用まとめプリント「地震」

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地震

日本は世界でも非常に地震が多い国のひとつです。地震の基礎知識をしっかりと習得し、今後の生活に生かしてください。

地震が起こる原因は大きく3つあります。

  • 断層
  • プレート
  • 火山

断層とは、地下にある地層に力が加わり、地層が切れてずれることです。特に頻繁にずれる断層を活断層といいます。この断層がずれることで地震が発生するのです。断層は地下の浅い場所でずれることがあるので、直下型地震として大きな被害をもたらします。

プレートとは、地球の表面をおおう固い岩盤のことで、1年間に数mmから数cm移動しています。このプレート運動により、地震が起こることがあります。プレート型の地震では、震源が海底になることが多いので津波に気を付ける必要があります。

火山の噴火は、地下のマグマだまりにあるマグマがわき上がってきて、火口から噴出することで起こります。マグマが地下からわき上がってくるときに地震が発生するのです。

地震

震源と震央

地震が起こった場所震源といいます。震源は必ず地下になります。震源の真上の地表面の地点震央といいます。地震の波は、震源からも震央からも同心円状に広がっていきます。

地震が発生したとき、ニュースの報道で「震源地」という表現が使われますが、震源とは異なる意味を持ちます。震源は地震が起こった場所、つまり地下を示すのに対し、震源地は地震が起こった場所を含む市町村名になります。

また、震源から観測地点までの距離震源距離ということも覚えておきましょう。

地震による災害

地震が起こると、建物の倒壊や火災、がけ崩れ、土石流などだけでなく様々な災害が起こります。

●液状化

液状化とは、地震のゆれで、地下にある水や土砂が地上に噴き出す現象です。海の近くである臨海部や埋め立て地などで液状化の被害が大きくなります。

地上に地下の水や土砂が噴き出すので、地盤が沈降して建物が傾いてしまうことがあります。

●津波

震源が海底の場合、海底が隆起することで海面も持ち上げられ、海面が元に戻ろうとして大きな波となって周りに広がっていきます。これが津波です。

津波は臨海部や、特に入り組んだ地形の海岸で被害が多きくなります。

●火砕流

火口付近にたまったマグマが、一気に崩れて山の斜面を流れ下る現象です。高温のマグマが爆発しながら下ってくるので、木々は一瞬で燃えてしまいます。

地震基礎知識
(1)地震が起こった場所を何というか。
(2)地震が起こった場所の真上の地表面の地点を何というか。
(3)地震により、地下の水分が地表面に噴き出す現象を何というか。
(4)震源が海底の場合、何に注意する必要があるか。

解答(1)震源 (2)震央 (3)液状化 (4)津波

地震の波とゆれ

P波とS波

地震が発生すると、震源から同時に2つの波が発生します。このうち速く伝わる波をP波、遅く伝わる波をS波といいます。

  • P波…primary(最初の)波。初期微動を起こす波。縦波。
  • S波…secondary(第2の)波。主要動を引き起こす波。横波。

2つの波が観測地点に到着すると、2つのゆれが起こります。P波が到着すると初期微動が、S波が到着すると主要動が始まります。

  • 初期微動…P波によっておこるゆれ。最初の小さなゆれ。
  • 主要動…S波によっておこるゆれ。後の大きなゆれ。

初期微動継続時間

地震の波であるP波とS波は、伝わる速さが異なります。P波は伝わるのが速く、S波は伝わるのが遅い波です。したがって、初期微動が最初に起こり、初期微動がしばらく続いた後に主要動が始まるわけです。

この初期微動が続く時間を、初期微動継続時間といいます。初期微動継続時間は、震源からの距離が遠くなれば遠くなるほど長くなっていきます。初期微動継続時間は震源からの距離に比例して長くなっていくのです。

初期微動継続時間

地震の波とゆれ
(1)地震が起こったとき同時に2つの波が発生するが、このうち速く伝わる波を何というか。
(2)(1)の波が観測地点に伝わると、何というゆれが発生するか。
(3)地震によって起こる2つの波の速さに違いがあるため、(2)が続く時間がある。この時間を何というか。
(4)は何に比例するか。

解答(1)P波 (2)初期微動 (3)初期微動継続時間 (4)震源からの距離

震度とマグニチュード

地震の大きさを表す尺度として、震度とマグニチュードがあります。この2つは、地震が発生したときに発表されますが意味が異なりますので、その意味をしっかりとマスターしてください。

●震度

観測地点でのゆれの程度を表します。どのくらいゆれたかを表し、日本では震度0~710段階で表されます。震度は小さいほうから次のようになります。

0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7

震度5と6が強弱に分かれ、7が最大であることを覚えておきましょう。

●マグニチュード

地震の規模(エネルギー)を表す尺度がマグニチュードです。記号で表されます。ゆれの程度を表しているわけではないので間違えないようにしましょう。

マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーは約32倍になります。マグニチュードが2大きくなると、地震のエネルギーは、32²倍=約1000倍大きくなることも覚えておきましょう。

震度とマグニチュード
(1)震度とは何か。簡単に説明せよ。
(2)マグニチュードとは何か。簡単に説明せよ。
(3)震度は、日本では何段階に分けられているか。
(4)マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーは約32倍になる。では、マグニチュードが2大きくなると、地震のエネルギーは約何倍になるか。下の中から、適当なものを選び、記号で答えよ。
ア 約32倍  イ 約64倍  ウ 約1000倍  エ 約32000倍

解答(1)観測地点でのゆれの程度。
(2)地震の規模。(地震のエネルギーの大きさ。)
(3)10段階
(4)ウ

中1理科
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