強い表現である「命令文」について学習します。命令文のつくり方、禁止の表現や、依頼の表現もあわせて確認しておきましょう。
命令文とは
命令文は「〜しなさい」という意味の強い表現になります。また、禁止の表現である「〜するな」や、依頼の表現である「〜してください」、勧誘の表現である「〜しましょう」なども命令文に含まれます。
そして、命令文の最大の特徴は、禁止の表現、依頼・勧誘の表現も含めて、主語がないことです。主語を省略して、動詞を強調させることで、その動作を行わせる強い表現になるのが命令文なのです。
命令文の種類
命令文には命令の表現である「~しなさい」、禁止の表現である「~するな」、依頼の表現である「~してください」「~しましょう」があります。
- 命令「~しなさい」
- 禁止「~するな」
- 依頼「~してください」
- 勧誘「~しましょう」
命令文のポイント
命令文の最大のポイントは、主語を省略して動詞で英文が始まることです。また、命令の他の表現についてもポイントがあります。
❷禁止の表現「~するな」は、文頭に「Don’t+動詞の原形」を付ける。
❸依頼の表現「~してください」は、文頭に「Please+動詞の原形」を付ける。
❹勧誘の表現「~しましょう」は、文頭に「Let’s+動詞の原形」を付ける。
❶命令「~しなさい」
主語を省略して「動詞の原形+… 」の形にします。動詞を強調し、その動作をするように促します。「am、is、are」などのbe動詞の場合は、その原形である「Be」を文頭に持ってきます。
一般動詞の場合
- 肯定文:You speak English. 「あなたは英語を話します。」
- 命令文:Speak English. 「英語を話しなさい。」
be動詞の場合
- 肯定文:You are careful. 「あなたは気を付けます。」
- 命令文:Be careful. 「気を付けなさい。」
❷禁止「~するな」
主語を省略して「Don’t+動詞の原形」 の形にします。さらに禁止の意味を強めたい場合は「Never+動詞の原形」の形にして、「二度と~するな」という表現を使います。また、be動詞の文でもDon’tを使います。
また、「Don’t~」は「must not~」に書き換えることができます。
一般動詞の場合
- 否定文:You don’t speak English. 「あなたは英語を話しません。」
- 命令文(禁止):Don’t speak English. 「英語を話すな。」
- 命令文(禁止):Never speak English. 「英語を二度と話すな。」
- must not :You must not speak English.
be動詞の場合
- 否定文:You are not angry. 「あなたは怒っていません。」
- 命令文(禁止):Don’t be angry. 「怒るな。」
- 命令文(禁止):Never be angry. 「二度と怒るな。」
❸依頼「~してください」
主語を省略して「Please+動詞の原形」 の形にします。また、Pleaseを文末に持ってくる場合もあります。
- 肯定文:You open the door. 「あなたはドアを開けます。」
- 命令文(依頼):Please open the door. 「ドアを開けてください。」
Open the door, please.
命令文「Please~」よりも丁寧な依頼の仕方
- Can you~?
- Will you~?
- Could you~?
- Would you~?
それぞれニュアンスが異なりますが、ここでは説明は割愛します。
❹勧誘「~しましょう」
主語を省略して「Let’s+動詞の原形」 の形にします。また、「Let’t~」より、丁寧な言い方として「Shall we ~?」という表現もあります。
- Let’s play soccer. 「サッカーをしましょう。」
- Shall we play soccer? 「サッカーをしませんか。」
命令文の練習問題
次の日本文を英文に直しなさい。
(1)毎日英語を勉強しなさい。
(2)気を付けなさい。
(3)あの女の子を見なさい。
(4)ここで日本語を話してはいけません。
(5)この川で泳いではいけません。(must notを使って)
(6)学校に遅れてはいけません。
(7)この本を読んでください。
(8)いっしょに音楽を聴きましょう。
(9)明日釣りに行きましょう。
(10)ここで野球をしてはいけません。
命令文の練習問題の解答
(1)毎日英語を勉強しなさい。
Study English every day.
(2)気を付けなさい。
Be careful.
(3)あの女の子を見なさい。
Look at that girl.
(4)ここで日本語を話してはいけません。
Don’t speak Japanese here.
(5)この川で泳いではいけません。(must notを使って)
You must not swim in this river.
(6)学校に遅れてはいけません。
Don’t be late for school.
(7)この本を読んでください。
Please read this book./ Read this book, please.
(8)いっしょに音楽を聴きましょう。
Let’s listen to music together.
(9)明日釣りに行きましょう。
Let’s go fishing tomorrow.
(10)ここで野球をしてはいけません。
Don’t play baseball here.
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