農業を英語に訳すときにいつも悩むのが「farming」と「agriculture」のどちらを使うべきかということ。英語嫌いの筆者なりにまとめてみました。
農業 farmingと agricultureの違い
農業を英語にすると「farming」「agriculture」の2つの名詞が浮かんできます。しっかりと田畑をもって農業を営んでいるのですが、どちらを使えばいいのか悩ましいところ。英語に詳しくない自分にとって「agriculture」のほうがカッコいいような気もするんですが、「farming」の方が柔らかい印象も受けます。
自分なりに調べてみたのですが、いまいちパッとする解説が得られませんでしたが、こうじゃないかなということで違いをまとめてみました。
- farming…農作業をイメージさせるような農業
- agriculture…農業全般を指すような農業
このように意味を捉えることができました。あくまで私見ですが、おおよそこのようなイメージで間違いないのではないでしょうか。
farming
farmingは「farm」という「農業をする、耕作をする」という動詞にingをつけた動名詞です。動名詞ですから動きを表す名詞になります。農作業をしている姿が浮かぶ絵画的な言葉になるのではないでしょうか。
agriculture
agricultureは「agri」は「農業の、農業関連の」という意味で、多く複合語の形で用いられている言葉です。そこに「culture」という「栽培、文化」という言葉をくっつけて「農業」という言葉になっている単語です。農業関連のとあるように広い意味での農業を表しているのではないでしょうか。
その他の農業の単語
調べてみると、農業という単語は他にも多くありました。英語が得意な方にとっては当たり前の常識かもしれませんが、こんなにたくさんあるんだと驚かされました。
- farming…農作業の色が強い
- agriculture…農業全般
- husbandry…畜産の意味合いが強い
- gardening…家庭菜園といった感じ
- horticulture…園芸などの芸術性が強い
家庭菜園ぐらいの規模で行っている場合は「gardening」がよく使われているような気がします。次いで「farming」は、農業一般に使えそうなワードです。大それた感もなく使いやすいのではないでしょうか。「agriculture」は大規模な、そして固いイメージがします。家庭菜園をやっていて、それを「agriculture」というとジョークのようにとられるかもしれませんね。
「husbandry」は、農業、畜産、倹約などの意味が含まれます。節約や効率的な要素が強い単語になるのではないでしょうか。「horticulture」は芸術的な意味での農業になりそうです。なので、農業よりも園芸といった意味合いが強いです。
日本語の農業の類語
農業をあらわす単語一つでも、こんなに多くの単語があると驚きますが、よく考えてみると、日本語にも多くの似たような単語があるではないかと気づきました。
- 農業
- 農作
- 農耕
- 畑作
- 耕作
- 園芸
- 農芸
- 畑仕事
こう考えてみると、語彙力は大切なんだと感じます。一つひとつの単語で少しずつ意味合いが変わることがわかります。日本の文化や歴史を理解した日本人であるからわかり知れることで、英語を勉強するにしても、その国の文化や歴史を学ぶと、より深く語学を修得することができると実感させられます。
まとめ
語彙力も、自分の気持ちや考えを相手に伝えるために必要なツールなのですが、それよりももっと大切なのは、その言葉を発する人物の人間性が大切なのではないでしょうか。その人がこれまで歩んできた道、苦労、汗、涙がにじみ出るようなそんな言葉を発せられるように自己研鑽あるのみです。
「多くの言葉で少しを語るのではなく、少しの言葉で多くを語りなさい」ピタゴラス
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