中学2年理科。神経系について学習します。
- レベル★★☆☆
- 重要度★★☆☆
- ポイント:普通の反応と反射の刺激の伝わり方
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授業用まとめプリント「神経系」
神経系とは
ここまで、外部からの刺激を受けとる感覚器官、その刺激をもとにからだを動かす運動器官について学習しました。では、感覚器官で受け取った刺激はからだの中でどのように処理されているのでしょうか。今日は刺激の伝わり方について学習します。
外部から受け取った刺激は、からだの中にある情報伝達網である神経系に伝えられます。この神経系のはたらきにより、情報がからだ全体にとどけられます。神経系では、情報の伝達のほかにも、意識して行動を起こしたり、からだのバランスを保ったり、さまざまな役割を担っています。
中枢神経
神経系の中でも、からだを動かすようにさまざまな命令を出したり、高度な情報を処理している神経を「中枢神経」(ちゅうすうしんけい)といいます。その名の通り、からだの中枢(中心)にあり、非常に大切な役割を担っています。中学理科で学習する中枢神経は、次の2つです。
- 脳
- せきずい
末しょう神経
中枢神経に対し、からだの隅々まで張り巡らされている神経を「末しょう神経」(まっしょうしんけい)といいます。この末しょう神経によって、全身の感覚器官から刺激を中枢神経に伝えたり、中枢神経から命令を運動器官に伝えることができるのです。末しょう神経は、感覚器官から中枢神経に伸びる「感覚神経」と、中枢神経から運動器官に伸びる「運動神経」があります。
- 感覚神経
- 運動神経
反射
外界から刺激を受け取り、脳で判断し行動を起こすまでに、次のように信号が神経系を伝わります。
感覚器官→感覚神経→せきずい→脳→せきずい→運動神経→運動器官
脳で意識して行動を起こしています。
これに対して、反射という反応があります。反射の場合の信号の伝わり方は次のようになります。
感覚器官→感覚神経→せきずい→運動神経→運動器官
普通の反応と比べて、信号が伝わる経路が短くなっています。脳が関係しないので、その分反応までの時間が短くなります。つまり、いち早く行動を起こすことができ、危険から身を守ったりするのに役立っています。
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