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中2理科「酸化銀の熱分解」固体の色の変化や金属の性質

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中学2年理科。化学変化の中の分解「酸化銀」の熱分解について学習します。

  • レベル★☆☆☆
  • 重要度★★☆☆
  • ポイント:酸化銀の色の変化、金属の性質

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授業用まとめプリント「酸化銀の熱分解

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酸化銀の熱分解

酸化銀の熱分解

酸化銀とは、酸素と銀が化合したものです。色は黒色で、銀ではありませんので金属の性質はありません。

銀は酸素とそれほど仲が良くありませんので、加熱するだけで酸素が酸化銀から離れていきます。試験管の中には白色が残ります。これが酸化銀の熱分解です。色の変化をよく問われますので、どっちが黒色で、どっちが白色なのかをしっかりと覚えましょう。

酸化銀 → 銀 + 酸素

「酸化銀の熱分解」練習問題
酸化銀をガスバーナーで加熱したとき、酸化銀の色は何色から何色に変化するか。

解答黒色から白色

銀(金属の性質)

酸化銀の熱分解の問題では、銀(金属)の性質が良く問われます。中学1年で学習済みですが、もう一度おさらいしておきましょう。

  • みがくと金属光沢が出る。
  • たたくとうすく広がる。展性・延性がある)
  • 電気をよく通す。
「酸化銀の熱分解で発生する物質の調べ方」練習問題
酸化銀をガスバーナーで加熱したとき、発生する固体の性質として正しいものを、下の中からすべて選び記号で答えなさい。
ア 磁石と引き合う  イ たたくとうすく広がる
ウ 磨くと光沢が出る  エ 黒色である

解答イ、ウ

「磁石と引き合う」は金属の性質ではありません。磁石と引き合うのは鉄だけですので、間違えないようにしましょう。

酸素は水上置換法で集める

酸化銀の熱分解で発生する酸素の集め方は水上置換法です。なぜかというと、酸素は水に溶けにくという性質があるからです。水に溶けにくい気体は、すべて水上置換法で集めました。水で周りをおおわれているので、純粋な気体を集めることができます

また、最初に試験管から出てくる気体は集めないようにしましょう。実験器具内には空気が入っていますので、最初に出てくる気体には空気が混じっているからです。

酸素の調べ方

発生する気体の調べ方も重要です。酸化銀の熱分解では、酸素という気体が発生します。酸素を調べるときには、線香の火を使います。

線香の火を近づけると、炎をあげて激しく燃える。

「酸化銀の熱分解で発生する気体」記述対策
酸化銀をガスバーナーで加熱したときに発生する気体について、次の各問いに答えよ。
①発生する気体を調べる方法とその結果を答えよ。
②発生する気体の集め方と、その集め方をする理由を発生する気体の名称を使って答えよ。

解答①線香の火を近づけると、線香が激しく燃える。
②水上置換法、酸素は水に溶けにくい気体だから。

酸化銀の熱分解の実験の注意点

固体の加熱方法や、実験を終えるときの注意点、水上置換法での気体の集め方が問われます。

酸化銀の熱分解

  • 試験管の口の方を下げて加熱する。
    (理由)発生した液体が加熱部に流れ、試験管が割れるのを防ぐため。
  • ガスバーナーの火を止める前にする操作。
    (操作)ガラス管を水槽の水の中から取り出しておく。
    (理由)水槽の水が逆流して、試験管が割れるのを防ぐため。
  • 気体の集め方で、最初に出てくる気体は集めない。
    (理由)実験器具内の空気が混ざっているから。

この3点がよく問われます。

「酸化銀の熱分解の実験の注意点」記述対策
(1)酸化銀の加熱をやめるとき、ガラス管を水槽の水から取り出して火を消すのはなぜか。理由を簡潔に答えよ。
(2)酸化銀を加熱すると気体が発生するが、しばらくたってから気体を集めるのはなぜか。理由を簡潔に答えよ。

解答
(1)水が逆流し、試験管が割れるのを防ぐため。
(2)実験器具内の空気が混ざっているから。

中2理科
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