中学1年理科。大地の変化で登場する化石について学習します。
- 重要度★★☆☆
- レベル★★☆☆
- ポイント:示準化石と示相化石を覚える!
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授業用まとめプリント「化石」
化石とは
化石とは、大昔に生きていた生物の遺がいや、足跡・ふん・巣穴などの生活の跡が、砂や泥などの中に埋もれて、地層の中に残されたものです。堆積物によって押し固められ堆積岩の中に残されます。
この化石を調べることで、過去にどのような生物が暮らしていて、どのような環境・場所だったのかなどを知ることができるのです。
化石を大きく分類すると、示準化石と示相化石の2つに分類できます。
示準化石(しじゅんかせき)
地層が堆積した地質時代がわかる化石。標準化石ともいいます。地球の大きな時代区分である地質時代がわかるので、離れた地域の地層の新旧関係をくらべるのに役だちます。
示準化石になる生物は、広い範囲に生息していて、短い期間に繁栄した生物になります。例えば、サンヨウチュウという生物は、地質時代の古生代にしか生息していませんでしたので、サンヨウチュウが地層から見つかると、その地層は古生代にできたものだとわかるのです。
地質時代は、古い時代から、古生代→中生代→新生代(第三紀)→新生代(第四紀)移り変わります。それぞれの時代の化石をしっかりと覚えましょう。
(1)示準化石とはどのような化石か。簡単に説明せよ。
(2)示準化石になる生物は、どのような特徴を持っている生物か。
(3)古生代や中生代など、地球の歴史を地質により分類した時代区分を何というか。
(4)次の中から古生代の生物を1つ選べ。
ア ビカリア イ フズリナ ウ アンモナイト エ ナウマンゾウ
解答(1)地層が堆積した地質時代がわかる化石。
(2)広い範囲に短い期間生息した生物。
(3)地質時代
(4)イ
示相化石(しそうかせき)
地層が堆積した当時の環境や場所がわかる化石。生物が生活できる場所は、環境によって大きく変化します。この示相化石を調べることで、当時の地球環境がわかり、過去にどのような場所だったのかがわかるのです。
示相化石になる生物は、限られた環境でしか生息できない生物です。例えば、サンゴは、あたたかく、きれいな浅い海でしか生息できません。したがって、サンゴが見つかった地層が堆積したとき、そこはあたたかく、きれいな浅い海であったことがわかるのです。
以下の示相化石名と、当時の環境や場所を答えられるようになっておきましょう。
(1)示相化石とはどのような化石か。簡単に説明せよ。
(2)示相化石になる生物にはどのうな特徴があるか。
(3)ある地層からアサリの化石が見つかった。当時どのような環境であったと推測できるか。
(4)ある地層からシジミの化石が見つかった。当時どのような環境であったと推測できるか。
解答(1)地層が堆積当時の環境や場所がわかる化石。
(2)特定の環境や場所で生活していた。
(3)浅い海
(4)河口や湖
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