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中1理科「火成岩」マグマの冷え方で変わる岩石の性質

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中学1年理科。大地の変化の火成岩について学習します。

  • 重要度★★★★
  • レベル★★★☆
  • ポイント:鉱物や火山と一緒に覚える!

授業用まとめプリントは下記リンクからダウンロード!
授業用まとめプリント「火成岩」

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火成岩とは?

火成岩とは岩石の一種で、マグマが冷えてできる岩石になります。岩石には大きく2種類の岩石があり、堆積物が押し固まってできた堆積岩と、マグマが冷えてできた火成岩があるのです。

堆積岩はおもに、流水のはたらきで流されてきた土砂が堆積し、押し固まってできる岩石ですので、流されるときにぶつかり合って角が取れ、粒が丸みを帯びているのが特徴ですが、火成岩はマグマが冷えてできているので、粒に丸みがありません。角ばった粒になっているのが特徴です。

深成岩と火山岩

火成岩は、マグマの冷え固まり方で2種類の岩石に分類することができます。マグマが地下深くでゆっくりと冷えてできた深成岩と、マグマが地表や地表付近で急に冷えてできた火山岩に分類できます。

火成岩

深成岩は、地下深くでゆっくりとマグマが冷えるので、岩石をつくる鉱物の結晶がみんな大きく育ち、大きな同じ大きさの結晶でできています。このつくりを等粒状組織といいます。

一方の火山岩は、マグマが地表や地表付近で急に冷えてできる岩石ですので、急に冷え固まってできます。その結果、岩石の結晶が大きく育たず、ガラス質の石基の中に、鉱物の結晶である斑晶がぽつぽつと存在する斑状組織になります。

火成岩の種類とつくり
次の文は、マグマが冷えてできる岩石についてまとめたものである。文中の( )に適する語を入れよ。

マグマが冷えてできる岩石を( ① )といい、地下深くでゆっくりと冷えてできる岩石を( ② )、地表や地表付近で急に冷えてできる岩石を( ③ )という。②の岩石のつくりは( ④ )組織といい、③の岩石のつくりは( ⑤ )組織という。

解答①火成岩 ②深成岩 ③火山岩 ④等粒状 ⑤斑状

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火成岩をつくる鉱物

マグマが冷えてできる火成岩は、鉱物というマグマの中に含まれる成分によってできています。この鉱物には、白っぽい無色鉱物、黒っぽい有色鉱物があり、無色鉱物と有色鉱物が含まれる割合によって、岩石の色や粘り気が変わってきます

  • 無色鉱物…石英、長石
  • 有色鉱物…黒雲母、カクセン石、輝石、カンラン石

火成岩と一緒に、下の表で鉱物を覚えてください。どの岩石に、だいたいどの鉱物が含まれているのかがわかります。自分で下の表を書けるようになっておくと、難しい問題も簡単に解くことができるようになります。

深成岩と火山岩

火成岩と鉱物
下の図は、A、Bの2つの岩石を観察したものである。AとBの岩石として適するものを、下のア~カからそれぞれ選べ。
火成岩 問題
ア 花こう岩  イ せん緑岩  ウ 斑れい岩  エ 流紋岩  オ 安山岩  カ 玄武岩

解答A:ア  B:カ

火成岩の色や粘り気

火成岩は冷え固まるマグマの中に含まれる鉱物の割合によって、色や粘り気、火山の形、火山の噴火のようすまで変わってきます。

上の表で、無色鉱物の割合が大きい左側の岩石は、白っぽい色をしており、マグマの粘り気が強いです。したがって、左側の岩石でできている火山は、もりもりとマグマが盛り上がった鐘状火山になります。噴火のようすは激しかったですね。

一方、有色鉱物の割合が大きい右側の岩石は、黒っぽい色をしており、マグマの粘り気が弱いです。したがって、右側の岩石でできている火山は、ベタッと平べったい形をした楯状火山なります。噴火のようすはおだやかな噴火になりました。

中1理科
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