中学3年理科。天体の月で登場する日食と月食について学習します。
- 重要度★☆☆☆
- レベル★★☆☆
- ポイント:新月のときに日食、満月のときに月食が起こることがある!
日食と月食
月に関する現象にとして、日食と月食があります。日食とは言葉の通り、「お日様が食べられて見えなくなる現象」で、月食は「月が食べられて見えなくなる現象」のことをいいます。
つまり、日食では月によって太陽が隠されて見えなくなり、月食では月が地球の影に入って見えなくなります。今日はこれらの現象について詳しく学習していきます。
日食
日食は、新月のときに起こることがある現象です。新月ですから、地球から見て月が太陽の方向にあるときに起こることがあります。「太陽ー月ー地球」と一直線に並んだときに日食が起こります。
しかし、新月のときに毎回日食が起こるのではありません。太陽の周りを公転する地球の公転面と、地球の周りを公転する月の公転面が少しだけずれて傾いているため、同じ面上で、かつ新月のときだけに日食が見られます。
日食の種類
日食には、次の3つのタイプがあります。太陽が月によってどの程度隠されるかで異なります。月の公転軌道は、きれいな円ではなく、地球に近いところを公転していたり、地球から遠いところを公転していたりと、楕円軌道で公転しているので、地球から見える月の大きさが変化します。月が地球の近くを公転し、月が大きく見えるときと、月が地球の遠くを公転し、月が小さく見えるときで日食の見え方が異なります。
- 皆既日食
月が地球に近く大きく見えるとき、太陽が月によって完全に隠される現象。 - 金環日食
月が地球から遠く小さく見えるとき、太陽の周辺部だけが輝いて見える現象。 - 部分日食
月が太陽ときれいに重ならず、一部のみを隠す現象。
皆既日食のときには、太陽の周りに白いもやのようなガスの層が見えます。コロナでしたね。
月食
月食は、満月のときに起こることがある現象です。満月ですので、地球から見て月が太陽と反対側にあるときに起こることがあります。「太陽ー地球ー月」の順に一直線に並んだときに月食が起こります。
月食は夜に起こりますが、月が地球の影に入っても、太陽の光のうち赤い光が地球の大気で大きく屈折するので、月は真っ暗にならず、赤色にうす暗く見えます。
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