中学3年理科。動物の生殖の中でも無性生殖について学習します。
- レベル★★☆☆
- 重要度★☆☆☆
- ポイント:どの生物が分裂・出芽・栄養生殖なのか覚える!
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授業用まとめプリント「無性生殖」
無性生殖
生物が、自分と同じ種類のなかまをふやすことを生殖といいました。今日は生殖の中でも、オスとメスが関係なくふえるふえ方無性生殖について学習します。
無性生殖とは、その名の通り「無性」ですから、オスとメスが関係しません。1つの個体だけで、体細胞分裂によってなかまをふやしていきます。体細胞分裂でふえるので、できた子は親と全く同じ形や性質(形質)をもっています。つまり、親のクローンができるのです。
無性生殖は、有性生殖と比べると、数をふやすといった点で都合がよいふえ方で、生殖細胞どうしの受精が必要ないので、どんどん数をふやすことができます。また、親と全く同じ形質を持つので、農業の分野で広く活用されており、品質がよい固体を無性生殖でふやすことで、簡単に良質な野菜などをたくさん作れるようになりました。挿し木や接ぎ木などが有名です。
一言で無性生殖といっても、さまざまな無性生殖があります。中学理科では、次の4つの無性生殖を覚えましょう。具体的に、どういって植物がどの無性生殖なのかを覚えれば大丈夫です。
分裂
分裂は、親の個体が真っ二つに分かれてふえる無性生殖です。単細胞生物のゾウリムシやアメーバ、ミカヅキモなどが行っています。
出芽
出芽は、親の体の一部から小さな個体が生じる無性生殖です。イソギンチャクや、イソギンチャクのからだを小さくしたような生物であるヒドラなどが有名です。
栄養生殖
植物の根・茎・葉を栄養器官といいます。この根・茎・葉から新しい固体が生じる無性生殖を栄養生殖といいます。したがって、植物が行っている無性生殖ということができます。
- ジャガイモ…茎の一部が塊茎(イモ)になってふえる。
- オニユリ、ヤマイモ…茎や葉からむかごができてふえる。
- 挿し木…植物の体の一部を植えることで新しい植物体が生える。
胞子
シダ植物やコケ植物、藻類やカビなどが、胞子のうから胞子を放出することでふえるふえ方です。実際は複雑なふえ方になるので、説明は省略します。
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