中学理科演習問題「植物の呼吸(オオカナダモのBTB液)の実験」です。
【問題】植物の呼吸(オオカナダモのBTB液)の実験
試験管A~Dの水に青色のBTB液を入れ、息を吹き込んで緑色にした。試験管AとBにはオオカナダモを入れ、さらに、試験管BとDはアルミニウムはくで多い、それぞれの試験管を20~30分間日光にあてた。これについて、次の各問いに答えよ。
(1)試験管に息を吹き込むのは、試験管の中に、何という気体をふやすためか。
(2)試験管に息を吹き込むと、BTB液の色が緑色に変化したことから、何性になっていることがわかるか。
(3)日光にあてた後、試験管AのBTB液の色は何色に変化するか。また、色が変化して理由も、簡潔に答えよ。
(4)アルミニウムはくでおおった試験管BのBTB溶液の色は、何色に変化したか。また。色が変化した理由も、簡潔に答えよ。
(5)試験管Aに日光をあてているとき、オオカナダモから細かい気泡が盛んに発生していた。この気泡は何という気体か。
【解答・解説】植物の呼吸(オオカナダモのBTB液)の実験
(1)二酸化炭素
試験管に息を吹き込み、二酸化炭素を水に溶かします。光合成には二酸化炭素が必要かどうかを調べる実験の下地準備です。
(2)中性
二酸化炭素は水に溶けると酸性を示す気体です。BTB液は、アルカリ性で青色、中性で緑色、酸性で黄色に色が変わる指示薬です。最初BTB液の色は青色だったので、二酸化炭素が溶けることにより中性の緑色になります。さらに二酸化炭素が溶けると酸性の黄色になります。
(3)青色、オオカナダモが呼吸よりも光合成を多く行い、水に溶けていた二酸化炭素が減少したから。
二酸化炭素が水に溶けたことでBTB溶液が緑色に変化したのですから、オオカナダモが光合成で二酸化炭素を吸収したら、もとの青色にもどります。太陽の光が十分に当たっているとき、植物は呼吸よりも光合成を多く行います。
(4)黄色、オオカナダモが呼吸のみを行い、水に溶けている二酸化炭素の量が増えたから。
太陽の光が当たらない場合、植物は光合成ができず、呼吸のみを行います。植物が呼吸で二酸化炭素をはきだすので、緑色だったBTB溶液の色は黄色に変化します。
(5)酸素
植物に日光が当たっているとき光合成を行いデンプンをつくりだします。このとき酸素も放出されます。
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