中学地理「関東地方」定期テストのポイントについてまとめています。
関東地方の概要
関東地方は、日本列島のほぼ中央部をしめる。首都東京があり、日本の政治・製剤・文化の中心として発展。首都圏という場合には、関東地方の1都6県に山梨を加えた地域をいう。
➊関東平野のまわりの大地では、落花生(千葉県・茨城県)、かんぴょう(栃木県)、こんにゃくいも(群馬県)、たばこ(茨城県)など工芸作物が作られている。
➋利根川下流の水郷地帯は、早場米の産地と知られている。
➌冬には北西の季節風(からっ風)が吹き、晴天の日が続く。
関東地方の自然
自然は、面積日本一の関東平野が広がり、東西に利根川が流れる。関東ローム(火山灰の赤土)が積もった台地と川沿いの低地からなる。三角州や扇状地も見られる。内陸は冬にからっ風の影響。東京の都心はヒートアイランド現象で気温が高い。
関東地方の都市
首都・東京・23の特別区。都心やターミナル駅(新宿・渋谷・池袋)がある副都心は、通勤・通学者が流入するため、昼間人口が夜間人口より多い。過密で、ラッシュ、住宅不足、ごみ処理など都市問題が深刻→幕張新都心、さいたま新都心などに首都の中枢機能を分散。東京湾岸でも再開発が進む。
関東地方の交通
東京を中心に鉄道・道路網が放射状に広がる。国内航空は東京国際(羽田)空港、国際航空は成田国際空港が中心。
関東地方の農業
都市向けの近郊農業が中心。冷涼な嬬恋村(群馬県)では、キャベツ、レタスなど高原野菜の輸送園芸農業。温暖な房総半島、三浦半島では、花の栽培や野菜の促成栽培が盛ん。
- 近郊農業…関東平野でさかんな、大都市向けに野菜や花など出荷する農業(千葉、茨城など)
- 関東平野…関東地方には、日本で最も広い平野
関東地方の工業
東京湾岸に総合的な京浜工業地帯と、石油化学、鉄鋼が盛んな京葉工業地域が広がる。内陸には、工業団地が進出し、機械・食品工業が中心の北関東工業地域が形成された。
- (新)太平洋側…京葉工業地域(東京湾東岸)と鹿島臨海工業地域(茨城県南部)、関東内陸工業地域も発展。
- (旧)北西山麓に絹織物業、東部の利根川流域で酒・醤油などの醸造業。
関東地方の確認問題
次の問いに答えなさい。
(1) 台地が広い面積を占め、三角州や扇状地も見られる、日本最大の平野は何か。
(2) (1)の平野を北西から南東に流れる、流域面積日本一の川は何か。
(3) (1) の平野に積もり、台地を形成している火山灰の赤土を何というか。
(4) コンクリートの建物やアスファルトの道路が多い大都市の中心部では、気温が周辺部より異常に高くなることがある。
この現象を何というか。
(5) ある地域の夜間における人口を何というか。
(6) 人口が密集しすぎて、さまざまな都市問題がおこっている状態を何というか。
(7) 東京湾岸などで進められている、既存の施設をとり払い、新しく商業施設や高層住宅などを建設することを何というか。
(8) 首都・東京の国内航空の玄関港で、近年は国際線も増えている空港はどこか。
(9) 嬬恋村など、高原が広がる冷涼な地域で栽培されている、キャベツ、レタスなどの野菜をまとめて何というか。
(10) 東京湾岸を中心に形成されている、総合的な工業地帯は何か。
(11) 千葉県の東京湾岸に形成されている、重化学工業が盛んな工業地域は何か。
(12) 組立型の工業や食品工業などが進出している関東の内陸部の工業地域は何か。
関東地方の確認問題の解答
(1) 関東平野
(2) 利根川
(3) 関東ローム
(4) ヒートアイランド現象
(5) 夜間人口
(6) 過密
(7) 再開発
(8) 東京国際空港 [羽田空港]
(9) 高原野菜
(10) 京浜工業地帯
(11) 京葉工業地域
(12) 北関東工業地域
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