中学地理「九州地方」定期テストのポイントについてまとめています。
九州地方の自然と社会
九州地方は、シリコンアイランドとよばれ、IC(集積回路)をはじめとする半導体産業がさかんであるが、全体としては工業はあまり発達していない。農業は、さかんで、農業産出額が全国有数の県もあります。
ここで差がつく!➊シラス台地は、鹿児島県と宮崎県にわたってひろく分布する火山灰の大地。水もちが悪いため、水田は開けず、さつまいも、たばこ、茶、野菜の畑に利用される。笠野原が有名。
➋筑紫平野は、かつてクリークとよばれた水路が発達していたが、農業の機械化とともに姿を消しつつある。
➌長崎県は、びわの生産が日本一で、福岡県はいちごの生産で全国有数。
➋筑紫平野は、かつてクリークとよばれた水路が発達していたが、農業の機械化とともに姿を消しつつある。
➌長崎県は、びわの生産が日本一で、福岡県はいちごの生産で全国有数。
九州の自然
北部は筑紫平野が広がる。中央は、阿蘇山のカルデラに接する九州山地が連なる。有明海には日本最大の干潟がある。南部は、桜島の噴出物が積もったシラス台地が広がる。暖流の黒潮(日本海流)、対馬海流の影響で温暖。梅雨、台風の影響を強く受け雨が多い。南西諸島は亜熱帯性の気候で、サンゴ礁が発達。
読み方に注意!
・つく…筑紫平野(つくしへいや)、筑紫山地(つくしさんち)
・ちく…筑後川(ちくごがわ)、筑紫野市(ちくしのし)
・つく…筑紫平野(つくしへいや)、筑紫山地(つくしさんち)
・ちく…筑後川(ちくごがわ)、筑紫野市(ちくしのし)
九州の環境保全
梅雨や台風の集中豪雨による自然災害が多い→ハザードマップを作成。雲仙岳・霧島山など火山の噴火が多い→温泉、地熱発電に利用。南西諸島のさんご礁の保全も進む。
福岡と沖縄
福岡市は九州の地方中枢都市で、交通の拠点。人口も集中している。沖縄は、琉球王国の史跡や自然が多くの観光客を集めるが、全国の米軍施設の約75%(面積)が集中する。
九州の農業
筑紫平野は稲作が盛ん。裏作には小麦をつくる(二毛作)。水持ちの悪いシラスは、かんがい施設の整備で、畑作・畜産が盛んになった。宮崎平野では野菜の促成栽培、南西諸島ではさとうきび、パイナップル、花の栽培が盛んである。
九州の鉱工業
明治時代、官営の八幡製鉄所を中心に北九州工業地帯が形成された→1960年代のエネルギー革命で、鉄鋼業が低迷。 工業の発展で水俣病などの公害も発生→70年代、IC(集積回路) の工場が急増→90年代、自動車の関連工場が進出。北九州市には、リサイクル工場が集中するエコタウンが形成されている。
- IC工場…1970年代から工場が進出。シリコンアイランド。
- 自動車工業…大きな自動車会社が工場を建設。労働力を得やすく、中国に輸出しやすいため。
- 四大公害病…1950年代後半から公害が深刻化する中で、1967年~69年にかけて、熊本水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、新潟水俣病の被害者住民らは、企業を相手どって訴訟を起こし、いずれも原告側の全面勝利に終わりました。
コメント