中3理科「テストに出るイオンを表す式（イオン式）一覧・練習問題」

中学3年理科。イオンと化学変化で登場するイオン式を暗記しましょう。

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暗記用プリント「イオン式」

イオン式

イオン式とは、イオンを原子の記号と＋と－の符号を使ってイオンを式に表したものです。陽イオンには、原子の右上に＋や2＋の符号をつけ、陰イオンには原子の右上に－や2－をつけて表します。

中学校で覚える陽イオンのイオン式には、次のものがあります。右上に＋がついている陽イオンは、電子を1個失っていることを表し、2＋がついている陽イオンは、電子を2個失っていることを表しています。

陽イオンの名称は、原子の名称の後ろにイオンをつけるだけです。水素原子の場合は水素イオンのようになります。

陽イオン
次のイオンのイオン式を書け。
（1）水素イオン
（2）ナトリウムイオン
（3）銅イオン
（4）バリウムイオン
（5）アンモニウムイオン

解答（1）H⁺　（2）Na⁺　（3）Cu²⁺　（4）Ba²⁺　（5）NH₄⁺

中学校で覚える陰イオンのイオン式には、次のものがあります。右上に－がついている陰イオンは、電子を1個受けとっていることを表し、2－がついている陰イオンは、電子を2個受けとっていることを表しています。

陰イオンの場合の名称は、塩化物イオンのように、〇〇化物イオンになる場合が多いです。

陰イオン
次のイオンのイオン式を書け。
（1）塩化物イオン
（2）酸化物イオン
（3）水酸化物イオン
（4）硫酸イオン
（5）炭酸イオン

解答（1）Cl⁻　（2）O²⁻　（3）OH⁻　（4）SO₄²⁻　（5）CO₃²⁻

2＋や2－、3＋や３－のように、＋や－の符号の前に付く数字をイオンの価数といいます。この価数を見れば、電子を何個失ったり受けとったりしているかがわかります。

＋は1価の陽イオン、－は1価の陰イオン、2＋は2価の陽イオン、2－は2価の陰イオン、3＋は3価の陽イオン、3－は3価の陰イオンになります。

＋の場合は、電子を１個失って、１価の陽イオンになっていることを表し、2＋は電子を2個失って、2価の陽イオンになっていることを表しています。

－の場合は、電子を1個受け取って、1価の陰イオンになっていることを表し、2－は電子を2個受け取って、2価の陰イオンになっていることを表しています。

イオンのでき方
次の文中の（　）に適する語を入れよ。

原子が電子1個を失ってできるイオンを（ ① ）価の（ ② ）イオンといい、電子を2個失ってできるイオンを（ ③ ）価の（ ② ）イオンという。原子が電子を1個受け取ると（ ④ ）価の（ ⑤ ）イオン、電子を2個受け取ると（ ⑥ ）価の（ ⑤ ）イオンになる。

解答①1　②陽　③2　④1　⑤陰　⑥2

NH₄⁺やSO₄²⁻のように、いくつかの原子が集まってイオンになっているものを多原子イオンといいます。覚えるのが大変ですが、ここも頑張って覚えましょう。