良い土の条件とは?農業初心者が知っておくべきこと

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農業初心者が初めにぶつかる壁が「土づくり」ではないでしょうか。つくる畑の規模や、土地の現状、作りたい野菜・果物によっても、どのような方法でどのような土づくりを行って行けばいいか悩ましいところです。今回は「土づくり」をはじめるにあたって知っておきたい「良い土の条件」についてまとめてみました。

農業初心者が知っておきたい「良い土」とは?

良い土の条件は何でしょうか?農業初心者が考える良い土とはこんな感じではないでしょうか。「色が濃く、ふかふかとした森の林床にある腐葉土で、少し掘るとミミズが出てくるような土」を想像するのではないでしょうか。

実際に、元気の良い野菜や果物をつくるためには、みなさんが想像するような土が理想的であることは間違いありません。植物がしっかりと根を張って、大地から沢山の養分を吸収できるようにすることが絶対条件です。

それでは、森林の腐葉土のような土とはどういった土なのか列挙します。

  • 根が十分に張れるように柔らかい
  • 水はけがよく通気性が良い
  • 保水性に優れている
  • 土壌酸度が適正である
  • 肥料分に富んでいる
  • 病原菌や害虫が少ない
  • 異物が混ざっていない
  • 微生物が多く含まれる

上記の条件を含む土を考えると、粘土を多く含んだ重い土と砂のようにさらさらした感じの軽い土のちょうど中間の土、まさに森林の林床にあるような土が野菜作りには適した土といっていいのではないでしょうか。

土の性質の調べ方

良い土の条件はわかりましたが、では今から野菜や果物をつくろうと思っている土地の土の性質はどうなのか気になるところ。土の状態を簡単に調べる方法をご紹介します。

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にぎにぎチェック

粘土質が強い土は根が張りにくく水はけも悪いので植物が十分に育ちません。反対に砂浜の砂のように軽い土も保水性や保肥性が低く植物にとって良くない環境になります。ちょうど中間の重すぎず軽すぎない土が植物にとって根が張りやすい最適な土になります。

この土の性質を調べるには、土にジョウロなどで適度な湿り気を与えしばらくたってから、手にとって強く握ってみると土の性質がわかります。

  • 粘土質が強い場合
    手のひらの上で固まったまま
  • 砂質が強い場合
    手のひらの上で固まらない
  • 良い土
    指でつつくとほろほろとほぐれる

pH試験紙で酸度のチェック

野菜や果物を丈夫に育てるためには、土の酸度も大切です。酸性・中性・アルカリ性を調べるpH試験紙というものがホームセンター等に売ってありますからそれを利用しましょう。野菜などの種類によっても違いはありますが、一般的に野菜や果物の育ちやすい土のpHは弱酸性の6.0~6.5が基本のようです。ちなみにpHは7.0が中性で、それよりも値が小さいと酸性、それよりも値が大きいとアルカリ性を示すことになります。

土のpHの調べ方は次の通りです。

  1. 地上から15cmの深さにある土を掘り出す。
  2. その土をビーカーに入れ土の体積の約2倍の蒸留水を入れる。
  3. よくかき混ぜるて3分~4分放置する。
  4. 上澄み液にpH試験紙をつける。
  5. pH試験紙の色の変化を確認する。
  6. pH表示色と照合して酸度をチェック。

土の改良方法

自分が今から使う土の状態が良くないことが判明した場合は改良が必要です。ホームセンター等に売ってあるもので簡単に改良することができますし、時間をかけてじっくりと完了していく方法もあるようです。

粘土質が強い土の場合

粘土質が強い土は根が張りにくく、水はけが悪くなり通気性も良くありません。堆肥や腐葉土を1m2当たり2kgほど散布してすきこむことで改良することができます。

時間をかけて改良する場合には、 堆肥の代わりにレンゲソウやクローバーなどの緑肥作物を植え、刈り込んだあとに土にすきこむ方法も考えられます。

砂質が強い土の場合

砂質が強い土も植物の生育に適しません。保水性が弱く、植物にとって必要な養分も流れ出てしまうからです。この場合は、堆肥を通常の量の2倍ほど土にすき込むようにしましょう。1m2当たり4kgが目安です。あわせて赤土や黒土など粘土質の土を1m2当たり2kg程度を畑にまいてすきこんでください。

酸性が強い場合

土のpHを調べてみて酸性が強い場合、植物の根っこが痛む恐れがあります。この場合は、1m2当たり約100~200gの石灰を散布しすきこんでください。石灰を散布すると土が硬くなりますので、同時に堆肥もすきこむようにしましょう。

中学校や高校で学習した中和の原理ですね。石灰はアルカリ性が強い物質ですので、まきすぎに注意してください 。その都度pHを確認しながら行いましょう。

アルカリ性が強い場合

アルカリ性が強い場合にも植物の生育に良くないようです。化学肥料の塩類をため込んでしまったり、アンモニアガスの発生原因になってしまします。この場合は、硫安や塩安、硫酸カリウム、塩化カリウムなどを散布してアルカリ性を中和してください。

時間をかけて改良する場合は、トウモロコシやホウレンソウを栽培するといいようです。塩類や石灰分を吸収してくれるのでアルカリ性が弱まります。

まとめ

野菜づくりの前にまずは「土づくり」ですね。つくる野菜や果物、環境などのよっても変わってくるとは思いますが、一般的な野菜をつくるうえで必要な土の条件をまとめてみました。

土は植物の生育に非常に大切です。人間の生活で言うと「家庭」のようなものではないでしょうか。あたたかい家庭が足元にあることで、しっかりと根を張ることができ、社会でも大きく成長することができるのではないでしょうか。

土は植物の種も育てます。種はまさに子供と一緒で、あたたかく包み込むやわらかな養分に富んだ土が必要です。

樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ。」ニーチェ

果実をいただく人間にとって大切なものは果実かもしれませんが、植物にとってみると大切なのは「種」です。次世代に大きく育つこの「種」を我々も大切にしていきたいものです。

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