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中1理科「後期中間テスト予想問題」2学期中間テスト対応

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中1理科「後期中間テスト予想問題」2学期中間テスト対応です。中学1年生の後期中間テストでは、「物質の状態変化」など、重要な単元が多く出題されます。これらの内容をしっかり復習し、基本的な原理や計算問題にも慣れておくことが得点アップのポイントです。

この記事では、後期中間テストでよく出る問題を厳選し、予想問題としてまとめました。解答・解説もついているので、間違えた問題をしっかり見直し、テスト本番に向けて万全の準備をしましょう!

学年 テスト 範囲
中1理科 前期中間 植物のつくり
前期期末 光・音・力
後期中間 【今回】気体・状態変化・溶解度
後期期末 大地の変化(火山・地層・地震)
中2理科 前期中間 人の体のつくり・はたらき
前期期末 化合・燃焼・分解・還元
後期中間 電流・電圧・抵抗・電力・発熱量・磁界・誘導電流
後期期末 気象・湿度・日本の天気
中3理科 前期中間 力のつり合い・合成と分解・浮力
前期期末 細胞分裂・遺伝・生殖
後期中間 イオン・中和・塩
後期期末 天体(太陽・月・金星・地球)
※テスト範囲が違うときは、該当範囲のテストのリンクへ
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【問題】中1理科「後期中間テスト予想問題」

【問1】気体に関する対策問題
下の図のA~Cは、気体の集め方を表したものである。これについて、次の各問いに答えよ。
気体の捕集問題図

(1)A~Cの気体の集め方の名前と、それぞれの集め方が適している気体の性質を簡潔に答えよ。

(2)次のあ①~③の気体を集めるのに、最も適した方法をA~Cから一つずつ選べ。
①水素  ②酸素  ③アンモニア

(3)Aの方法で気体を集めるとき、気体が発生してしばらくしてから気体を集める。その理由を簡潔に答えよ。

(4)BやCで気体を集める場合、ガラス管をどのようにすれば気体を集めることができるか。「ガラス管」と「集気びん」の語句を使って、簡潔に答えよ。

【問2】アンモニアの性質
アンモニアの入った丸底フラスコを、図のようにビーカーにつなぎ、丸底フラスコ内にスポイトで水を少量入れると、ビーカーの水が吸い上げられ、フラスコ内に噴水が発生した。これについて、次の各問いに答えよ。
アンモニアの問題図

(1)アンモニアを試験管で発生させるとき、次のア~ウをどの順番で加えるか。加える順に並べ替え、記号で答えよ。
ア 水  イ 塩化アンモニウム  ウ 水酸化ナトリウム

(2)丸底フラスコ内に少量の水を入れた後、噴水が発生した理由を簡潔に答えよ。ただし、下の語群を用語を必ず使うこと。
語群:アンモニア、圧力

(3)この実験で、フェノールフタレイン液を加えた水は、噴水によって何色から何色に変化するか。

(4)この実験からわかる、アンモニアの性質を簡潔に答えよ。

【問3】物質の状態変化
【問1】図は、物質の状態変化を模式的に表したものである。これについて、次の各問いに答えよ。
状態変化模式図

(1)図の状態変化で、加熱したときの状態変化を表しているのは、a~fのどれか。すべて選び、記号で答えよ。

(2)次の亜①~⑤の変化は、右図のa~fのどれにあてはまるか。それぞれ記号で一つずつ選べ。また、あてはまるものがない場合は×を書け。
①やかんから湯気が発生した。
②ドライアイスを水に入れると盛んに泡が出た。
③冷たい水が入ったコップの外側に水滴がついた。
④食塩が水に溶けて透明になった。
⑤風船をもって山に登ると、風船がふくらんだ。

(3)ドライアイスが気体になると、何という気体になるか。

(4)下の図A~Bは、固体、液体、気体のときの粒子のいずれかのようすである。液体のときの粒子のようすを表しているものとして適当なものを一つ選び、記号で答えよ。
状態変化問題図

(5)物質が気体の状態のとき、物質をつくっている粒子はどのような動きをしているか。簡潔に説明せよ。

(6)状態変化をしても、物質の質量が変化しないのは、粒子の何が変化しないからか。2つ答えよ。

【問4】蒸留
下の図1のようにして、エタノールと水の混合物を加熱して、出てきた液体を試験管にA、B、Cの順に集めた。図2は、このときの混合物の温度の変化を表したものである。これについて、次の各問いに答えよ。
蒸留問題図

(1)図1で、混合液を加熱するときに沸騰石を入れる理由を簡潔に答えよ。

(2)実験が終わって、ガスバーナーの火を消す前にやらなければならないことは何か。

(3)試験管に集めた液体に、エタノールが多く含まれているかどうか調べるには、どのような方法があるか。

(4)試験管A~Cのうち、エタノールが最も多く含まれているものはどれか。

(5)図2のグラフから、エタノールが盛んに沸騰していると考えられるのは、次のうちどれか。
ア 2分~4分  イ 4分~7分  ウ 7分~10分  エ 10分~12分

(6)この実験のように、液体を加熱して出てきた気体を冷やし、再び液体に戻す操作を何というか。

(7)(6)の操作では、混合物を分けることができる。このとき、物質の何の違いを利用しているか。

(8)次のア~オから、混合物をすべて選べ。
ア ショ糖(砂糖の主成分)  イ 赤ワイン  ウ 空気  エ 酸素
オ 塩化ナトリウム  カ しょう油  キ 水  ク 鉄

【解答・解説】中1理科「後期中間テスト予想問題」

問1気体に関する問題の解答・解説】
(1)A:水上置換法 水に溶けにくい気体を集めるのに適している。
B:上方置換法 水に溶けやすく、空気より密度が小さい気体を集めるのに適している。
C:下方置換法 水に溶けやすく、空気より密度が大きい気体を集めるのに適している。

気体の性質の違いにより捕集方法が変わります。まず、発生する気体が水に溶けやすいかどうかを考え、水に溶けにくい気体の場合、すべて水上置換法で集めます。水に溶けやすい気体の場合、次に空気と比べて密度が大きいか小さいかで、下方置換法と上方置換法を使い分けます。

(2)①A ②A ③B

水素と酸素は水の溶けにくい気体なので、Aの水上置換法で集めます。アンモニアは水に非常によく溶け、空気よりも密度が小さい(軽い)気体なので上方置換法で集めます。上方置換法で集める気体はアンモニアだけなので、覚えておきましょう。

(3)器具内の空気が混ざっているから。

最初に出てくる気体は集めません。その理由は、実験器具内に空気が入っているからです。初めに出てくる気体には、この空気がたくさん混じっています。なので、しばらくしてから気体を集めます。

(4)ガラス管を集気びんの奥まで差し込む。

集気びん内の空気がうまく追い出されるように、集気びんの奥までガラス管を差し込むようにしましょう。作図の問題が出題された場合は、奥まで差し込まれているかをチェックされます。

【問2】アンモニアの性質の解答・解説
(1)イ→ウ→ア

塩化アンモニウムを最初に入れ、次に水酸化ナトリウムを入れ、最後に水を入れます。順番を間違えると、アンモニアが急に大量に発生してしまいます。

(2)アンモニアが水に溶け、フラスコ内の圧力が小さくなったため。

アンモニアは、水に非常に溶けやすい気体です。スポイトで入れた少量の水にアンモニアが溶け、フラスコ内の気体の体積が減少した結果、フラスコ内の圧力が大気圧よりも小さくなるために、フラスコ内に水が押し出されるのです。

(3)無色透明から赤色

フェノールフタレイン液は、アルカリ性の水溶液と反応し、無色透明から赤色に変化します。アンモニアが水に溶けるとアルカリ性を示すので、噴水の色は無色透明から赤色に変化します。

(4)水に非常に溶けやすく、水に溶けるとアルカリ性を示す。

噴水が発生したことから、アンモニアは水に非常に溶けやすいことがわかります。フェノールフタレイン液の色が赤色に変わったことから、アンモニアが水に溶けるとアルカリ性を示すことがわかります。

【問3】物質の状態変化
(1)a、c、e

物質を加熱すると、固体→液体→気体と状態が変化します。ドライアイスなどのように、固体からいきなり気体に状態変化するものもあります。

(2)① ② ③ ④× ⑤×

①の湯気は、気体の水蒸気が冷やされ、水滴になったものです。②のドライアイスは、固体からいきなり気体になります。③は、空気中の気体である水蒸気がコップの水に冷やされ、水滴となってコップの外側についたものです。④は、固体の食塩が水に溶けただけで、状態変化とは言えません。⑤は標高が高くなり気圧が下がり、袋がふくらんでいるだけです。

(3)二酸化炭素

ドライアイスは、気体の二酸化炭素が固体になったものです。二酸化炭素は、固体↔気体に状態変化する性質があり。これを昇華といいます。

(4)

Aは粒子が規則正しく並んでおり固体の状態を表しています。Bは粒子に流動性があり液体の状態を表しています。Cは粒子が空間を自由に飛び回っており、気体の状態を表しています。

(5)空間を自由に飛び回っている。

気体のとき、粒子は空間を自由に飛び回っています。粒子間の間隔が一番大きいので、気体の体積は液体や固体よりもかなり大きくなります。

(6)大きさと数

状態変化しても、物質の質量が変化しないのは、粒子の集まり方が変化しているだけだからです。物質を構成する粒子の種類も、大きさも数も変化しませんので、質量は変化しません。体積は、粒子の集まり方が変わるので、変化します。

【問4】蒸留
(1)突沸を防ぐため。

少量の液体を加熱すると、突然沸騰しふきこぼれる恐れがあります。沸騰石を入れることでゆっくりと温度を上昇させることができます。

(2)ガラス管を試験管から取り出す。

ガラス管を試験管から取り出さずに火を止めると、冷やされた液体が丸底フラスコの方へ逆流し、フラスコが割れる恐れがあります。なので、加熱を終える際には、ガラス管を試験管から取り出して火を止めます。

(3)脱脂綿にしみ込ませ火をつけ、燃え方を調べる。

エタノールは燃えやすい液体です。エタノールがたくさん含まれていれば、脱脂綿が勢いよく燃えます。水の割合が多くなってくると、すぐに消えたり、火がつかなかったりします。

(4)試験管A

水よりもエタノールの方が沸点が低く、すぐに気体となって出てきます。なので、最初に冷やして集めた液体にエタノールが多く含まれています。

(5)

最初にグラフが水平になりかけているところでエタノールが盛んに沸騰しています。エタノールの沸点は約78℃くらいなので、グラフの4分から7分あたりで沸騰を盛んにしています。

(6)蒸留

液体を加熱して気体にし、出てきた気体を冷やして再び液体に戻す操作を蒸留といいます。蒸留を利用すれば、混ざった混合液を沸点の違いで分けることができます。

(7)沸点の違い

混合物のうち、沸点が低いものほどはやく気体になって出てきます。水とエタノールの混合物の場合、エタノールの沸点が78℃と水の100℃よりも低いので、エタノールを集めることができるのです。

(8)イ、ウ、カ

赤ワインは、水やエタノール、砂糖などが混ざっています。空気は窒素や酸素や二酸化炭素が混ざっています。しょう油は、水や食塩などいろいろな物質が混ざっています。

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