中学3年理科。動物の有性生殖について学習します。
- レベル★★☆☆
- 重要度★★★★
- ポイント:減数分裂→受精→発生の流れを覚える!
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授業用まとめプリント「動物の有性生殖」
動物の有性生殖
動物の有性生殖を学習する前に、まずは生殖について説明します。生殖とは、自分と同じ種類のなかまをふやすことです。ヒトが赤ちゃんを産んでヒトをふやすことを生殖といいます。生物は生殖により、自分たちと同じ種類の動物をふやして生きているのです。
生殖には2つの方法があります。オスとメスでふえるか、オスとメス関係なしにふえるかで区別されています。
- 無性生殖…オスとメスに関係なくふえるふえ方
体細胞分裂でふえるので、親と全く同じ形質を示す。 - 有性生殖…オスとメスでふえるふえ方
減数分裂で生殖細胞をつくり、生殖細胞どうしが受精することでふえる。
親と異なる形質を示す場合がある。
無性生殖は今度詳しく説明します。まずは有性生殖についてしっかり学習しましょう。
カエルの有性生殖
教科書に登場するのは、カエルの有性生殖です。オスのカエルの精巣で精子がつくられ、メスのカエルの卵巣では卵がつくられます。このとき減数分裂が行われていますので、精子と卵は生殖細胞になります。染色体の数が体をつくっている体細胞の半分になっているのがポイントでしたね。
減数分裂によってつくられた生殖細胞どうしの核が合体します。受精です。ここで、「受精とは何か?」という記述問題もよっく出題されるので、記述のポイントも説明しておきます。
受精とは…「生殖細胞どうしの核が合体すること」です。
「核が合体する」ことですので、受精によってできる受精卵は1つの細胞になります。
受精後、受精卵は細胞分裂を繰り返していきます。このときの細胞分裂は体細胞分裂ですので、細胞の中の染色体の数は変化しません。受精卵が細胞分裂を繰り返すことを「発生」といいます。受精卵が発生することで胚になります。自分でエサを取れるようになるまで胚と呼ばれます。
ここで発生のポイントです。
発生は、体細胞分裂になりますが、普通の体細胞分裂と異なる点があります。異なる点は次の通りです。
- 細胞が同じ周期で一斉に細胞分裂する。
- 細胞分裂ご、細胞の大きさが大きくならない。
したがって、発生が進むと、細胞1個あたりの大きさがだんだん小さくなっていきます。
以上が動物の有性生殖です。詳しくは動画で解説していますので、是非勉強に活用してみてください。
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