中学2年理科。天気で登場する前線と前線面について学習します。
- 重要度★★★☆
- レベル★☆☆☆
- ポイント:気団の進み方で前線の種類が変わる!
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授業用まとめプリント「前線と気団」
気団と前線面
性質が同じ空気のかたまりを気団といいます。例えば、寒い地方にある冷たい空気のかたまりを寒気団といいます。また、暖かい地方にある空気のかたまりを暖気団といいます。
このように性質が同じ空気はかたまりとなり気団をつくります。大陸でできる乾燥した空気のかたまりや、海上にできる湿った空気のかたまりも気団となります。
では、性質が異なる気団がぶつかった場合どうなるのでしょうか。性質が異なる気団がぶつかった場合、すぐに交じり合わずに境界面をつくります。この気団と気団の境界面を前線面といいます。
前線面が地面に達したところを前線ということも覚えておきましょう。
寒冷前線と温暖前線
下の図のように、寒気団と暖気団がぶつかっている場合、どちらの勢力が強いかでできる前線が異なります。寒気団の勢力が強く、暖気団を押し上げながら進む場合、その前線が通過すると寒気団に包まれて気温が下がります。この前線を寒冷前線といいます。
逆に、暖気団の勢力が強く、寒気団の上にはい上がりながら、寒気団を押し返して進んでいる場合には、その前線が通過すると気温が上昇します。この前線は温暖前線と呼ばれます。
前線の種類
また、寒気団と暖気団の勢力が同じで、前線がその場から動かない場合は停滞前線が、寒気団と暖気団の進む方向が同じで、寒気団が暖気団に追いついてしまった場合は閉そく前線ができます。
このように気団の勢力や進み方で、できる前線が異なってくるのですね。下に前線をまとめた表を載せています。前線の記号も書けるように練習しておきましょう。
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