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中2理科「肝臓のはたらき」アンモニアを尿素に変える

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中学2年理科。肝臓のつくりとはたらきについて学習します。

  • レベル★★☆☆
  • 重要度★★★☆
  • ポイント:肝臓の3つのはたらきを覚える!

授業用まとめプリントは下記リンクからダウンロード!
授業用まとめプリント「肝臓のはたらき」

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肝臓のはたらき

肝臓は、からだの中にある臓器で一番大きな臓器です。たくさんのはたらきを行っているので、人体の化学工場とも呼ばれます。中学理科では、そのうち3つのはたらきを覚えましょう。

  1. 有害なアンモニアを無害な尿素に変える。
  2. 胆汁をつくる。
  3. 養分をグリコーゲンとして一時蓄える。

この他にも、古くなった赤血球を破壊したり、熱を発生させ体温を保ったりとさまざまなはたらきを行っています。

肝臓の3つのはたらき

アンモニアを尿素に変える

特に重要なのが、有害なアンモニアを無害な尿素に変えるというはたらきです。細胞の呼吸やタンパク質を消化した際に、人体にとって有害なアンモニアが発生します。これを無害な尿素につくりかえてくれるのが肝臓です。

その他にも、アルコールなどの有害な物質を無害な物質につくりかえています。つまり、肝臓は人体にとって危険なものを無害なものに変える「解毒」というはたらきを担っているのです。

小腸と肝臓をつなぐ門脈

小腸で養分を吸収する際に、タンパク質を消化したときに生じるアンモニアも吸収してしまいます。アンモニアが多い血液が全身を循環してしまうと、体がおかしくなってしまうので、小腸を通過した血液は、下の図のようにすぐに肝臓に送られます。この小腸と肝臓をつなぐ血管を門脈といいます。

肝臓と血液循環

門脈を流れる血液には、次のような特徴があります。

  • 養分(ブドウ糖・アミノ酸)を多く含む
  • アンモニアを多く含む

門脈を通過し、肝臓から出てきた血液には次のような特徴があります。

  • アンモニアが少ない
  • 尿素を多く含む

血液が肝臓を流れる前後で、血液の中に含まれる物質がどのように変わるのか答えられるようになっておきましょう。また、このことから肝臓がアンモニアを尿素に変えるはたらきがあることも答えられるようになっておきましょう。

肝臓の練習問題

(1)小腸を流れた血液は、その後どこに運ばれるか。
(2)門脈を流れる血液の中に多く含まれる物質の組み合わせとして正しいものを、次の中から一つ選べ。
ア 脂肪、ブドウ糖  イ アミノ酸、尿素  ウ アンモニア、ブドウ糖  エ 尿素、子房
(3)肝臓を流れた後の血液では、何が多くなって何が少なくなっているか。
(4)肝臓のはたらきを3つ答えよ。

解答(1)肝臓 (2)ウ
(3)アンモニアが少なくなって尿素が多くなっている。
(4)・有害なアンモニアを無害な尿素に変える。
・養分を一時グリコーゲンとして蓄える。
・胆汁をつくる。

中2理科
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