中学1年理科。気体の性質学習します。覚えることが多いですが頑張って覚えましょう。
- レベル★★★☆
- 重要度★★★★
- ポイント:確実に覚える!
気体の性質
中学理科では、さまざまな気体が登場します。それぞれの気体について性質を覚える必要があります。次の5つの気体は特に重要です。
- 二酸化炭素
- 水素
- 酸素
- アンモニア
- 塩素
まずは、簡単な性質から覚えましょう。気体の色や臭い、水への溶けやすさ、空気と比べたときの重さ(密度)、気体の集め方などです。
気体の判別方法
発生した気体が何であるかを調べる方法とその結果についてもよく聞かれます。次の4つの気体の調べ方は記述で書けるようになっておいてください。
- 二酸化炭素
石灰水に通すと、石灰水が白くにごる。 - 水素
マッチの火を近づけると、水素が音を立てて燃える。 - 酸素
線香の火を近づけると、線香が激しく(炎をあげて)燃える - 塩素
赤いインクがしみ込んだろ紙を近づけると、色が抜けて白くなる。
気体の発生方法
実験室で気体を発生させる方法も重要です。次の4つを覚えましょう。
- 二酸化炭素
石灰石(貝殻、チョーク、卵の殻)にうすい塩酸(酸性の水溶液)を加える。 - 水素
金属(亜鉛、マグネシウム、鉄)にうすい塩酸(硫酸)を加える。 - 酸素
二酸化マンガン(ジャガイモ)にうすい過酸化水素水(オキシドール)を加える。 - アンモニア
塩化アンモニウムに水酸化カルシウムを加える。アンモニア水を加熱する。
授業用プリントは下記リンクからダウンロード
気体の性質の練習問題
(1)次の気体のうち、水に非常によく溶ける気体はどれか。
ア 酸素 イ 二酸化炭素 ウ アンモニア エ 水素 オ 窒素
(2)次の気体のうち、上方置換法で集める気体はどれか。
ア 酸素 イ 二酸化炭素 ウ アンモニア エ 水素 オ 窒素
(3)酸素の判別方法を簡潔に答えよ。
(4)次の中で、水素が発生するものを一つ選べ。
ア うすい過酸化水素水に二酸化マンガンを加える。
イ 塩化アンモニウムに水酸化カルシウムを加える。
ウ 石灰石にうすい塩酸を加える。
エ 亜鉛にうすい塩酸を加える。
オ 有機物を燃焼させる。
解答(1)ウ (2)ウ
(3)線香の火を近づけると激しく燃える。
(4)エ
いろいろな気体の定期テスト予想問題
次の性質をや特徴を持つ気体の名前を答えよ。
(1)最も密度が小さい気体。
(2)空気中の78%を占めている気体。
(3)空気中に3番目に多く含まれる気体。
(4)黄緑色の気体で、漂白作用や殺菌作用がある気体。
(5)水に溶けると酸性の塩酸になる気体。
(6)硫黄が燃えるとできる気体で、水溶液が酸性を示す有毒な気体。
(7)火山ガスに含まれる気体で、卵が腐ったようなにおいがする気体。
(8)酸素が十分にない状態で有機物が燃えると発生し、無色・無臭で有毒な気体。
いろいろな気体の定期テスト予想問題の解答・解説
(1)水素
最も軽い気体は水素です。水素は水に溶けにくく、燃える気体です。亜鉛やアルミニウムなどの金属にうすい塩酸を入れると発生します。
(2)窒素
空気中に最も多く存在する気体は窒素で78%を閉めます。次いで酸素が21%です。窒素は、安定した気体で、化学変化しにくく、物が燃えるのを抑えるはたらきがあります。
(3)アルゴン
アルゴンは空気中に3番目に多い気体です。空気中に約0.93%含まれており、安定した気体です。
(4)塩素
塩素は、黄緑色の気体で、殺菌作用・漂白作用を持つ気体です。殺菌・漂白作用があるので、消毒や漂白をする製品に含まれています。水に溶けやすく、水に溶けると酸性を示します。空気よりも重いので下方置換法で集めます。有毒な気体で発生させる際は換気を十分に行う必要があります。
(5)塩化水素
塩化水素は、刺激臭がする気体で、水に溶けやすく、水に溶けると酸性の塩酸になります。アンモニアと反応して白い煙が上がることも覚えておきましょう。
(6)二酸化硫黄
二酸化硫黄は、火山活動や化石燃料の燃焼で、硫黄が燃えることで発生する気体で、刺激臭がする気体です。化石燃料の大量消費で空気中に大量に排出されると、大気汚染や環境汚染の原因となります。
(7)硫化水素
硫化水素は火山ガスに含まれる有毒な気体です。鉄と硫黄が反応してできた硫化鉄に、うすい塩酸を入れることでも発生します。たまごが腐ったような臭い(腐卵臭)がする気体で、発生させるときには換気を十分に行ってください。
(8)一酸化炭素
一酸化炭素は、有機物の不完全燃焼で発生する気体で、無色無臭で有毒な気体です。火災のときに一酸化炭素中毒で亡くなる方が多いです。燃える気体ですので、火を近づけると炎が上がります。
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