物質の温度が変化すると、状態変化が起こります。このとき、温度がどのように変化していくのか見ていきましょう。
状態変化と温度
物質が固体・液体・気体と状態変化するとき、物質の温度はどのように変化するのでしょうか。下のグラフは、加熱時間と物質の温度について示したものです。
純粋な物質を加熱すると、上のようなグラフが得られます。物質の温度が上昇しない水平な部分が見られます。ここの温度を覚えましょう。
- 融点
物質が固体から液体に状態変化するときの温度。 - 沸点
物質が液体から気体に状態変化するときの温度。
融点は水の場合0℃、沸点は100℃になることも覚えておきましょう。融点・沸点では温度が上昇せずに一定の温度を保ちます。これは、状態変化するときに熱エネルギーを使っているからです。
温度と物質の状態
状態変化と温度の変化では、物質の状態を聞いてきます。それぞれの温度で物質がどういう状態を保っているのか答えられるようにしておきましょう。
- 融点以下の温度…固体
- 融点…固体+液体
- 融点以上沸点未満…液体
- 沸点…液体+気体
- 沸点以上…気体
状態変化と温度
下の図1のように、パルミチン酸の温度を上げる実験を行った。これについて、以下の各問に答えよ。

(1)実験で使用したパルミチン酸の融点はおよそ何度か。
(2)加熱した時間が12分のときの物質の状態を答えよ。
(3)パルミチン酸の量を2倍にして同じ実験を行うと、融点はどのようになるか。
下の図1のように、パルミチン酸の温度を上げる実験を行った。これについて、以下の各問に答えよ。

(1)実験で使用したパルミチン酸の融点はおよそ何度か。
(2)加熱した時間が12分のときの物質の状態を答えよ。
(3)パルミチン酸の量を2倍にして同じ実験を行うと、融点はどのようになるか。
解答(1)約63℃ (2)固体と液体 (3)変化しない
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授業用まとめプリント「状態変化と温度」
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