種の大切さを宮崎安貞の『農業全書』に学ぶ

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春蒔きの植物が多く、春になると畑を耕し色々な種を蒔きたくなります。今回は福岡の農業の偉人である宮崎安貞が書いた『農業全書』から、種の大切さを考えていきましょう。

宮崎安貞『農業全書』種

宮崎安貞が書き上げた『農業全書』は、西日本の老農などから聞き出した農業の知識、自分が実践してきた農法などを事細かく記載しています。網羅性が強く大変優れた農業書となっています。

植物の赤ちゃんである「種」の大切さにも触れています。人間の赤ちゃんと同じように、植物にとっても種は宝です。自然の恵みに感謝しながら種まきを行いましょう。

五穀にかぎらず萬づの物たねをゑらぶ事肝要なり。 是生物の根源にて、即ち生理其中にある事なれば、慎んで大切にすべきことなり。

五穀(稲・麦・粟・稗・豆)だけでなく、この世に存在するすべてのものは「種」を選ぶ事が肝要です。これは「種」が生物の根源であり、つまりはその中に生物の仕組みそのものが入っているのからで、怖れ慎んで大切にしなければなりません。

種は生命の根源です。ないがしろにせず大切に扱うことが自然を敬うことにつながり、人々に多くの恵みをもたらしてくれます。私たちの食生活では毎日、この種を食べているのです。ですから、絶対に食べ残しがないように、一粒一粒大切に自分の口の中に入れていきたいものですね。

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種の選別は雌穂を選べ

畑や田んぼに茂った植物から、来年に蒔く種を選別するのですが、この種の選別の仕方にもポイントがあるようです。

作り物の過ぎもせず、よき程に出來て蟲氣の痛もなく色よくうるはしきを常のかりしほより猶よく熟して苅取り、雌穂を見分けてゑりとるべし。 雌穂といふは其穀しげく茎も葉もしなやかに節高からずみゆるものなり。

種とするものは、出来過ぎのものではなく、ほどほどの出来のもので、虫に食われた痕のないもの色が良くうるわしく育っているものを選んで、いつも収穫する時よりも熟させてから刈り取って、その中から雌穂を見わけて選別します。 雌穂というのは殻が多く茂っていて、茎も葉もしなやかで、草丈もさほど高くないように見えるものです。

ほどほどの出来でよく茂っている雌穂を選別するのですね。素人には難しそうに思いますが、長年農作物と向き合っていれば、その見分け方がわかるのですかね。日々研究あるのみです。

まとめ

その他にも「種」については、大切にじっくりと選別することが述べられています。それもそのはず、種は農家の人にとっても非常に大切なもので、来年の農作物の出来高を左右するものです。農家の生活に直結します。宮崎先生もこの点を考慮し、大切に種を扱うように述べています。

自然の恵みに感謝しながら生活していけばきっと自然の恵み豊かな生活がおくれるのではないでしょうか。

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