幼少期の自然体験が豊富だと生物に対する受容性が高くなる

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幼少期の自然体験と野生生物の受容性に関する研究成果が、首都大学東京から発表されました。

幼少期の自然体験の大切さ

子どものころに自然の中で沢山遊ぶことによって、感受性が豊かな子どもに育つとよく言われます。筆者が子供のころを思い出すと、学校から帰ってくるなり、近所の公園や市内を流れる河川、木々が生い茂る森や山でよく遊んでいました。この幼少期の体験が現在の自分の性格などにどのような影響を与えているのかはわかりませんが、今も記憶の中に田舎の豊かな自然が残っていることは間違いありません。

今回、首都大学東京の都市環境科学研究科観光科学域の研究グループが発表したのは「幼少期の自然体験と野生生物の受容性」。幼少期の自然体験量が多い人ほど、スズメバチやイノシシなど問題を起こす可能性のある生物に対しても好感度が高く、これらの生物に対する受容性が高いことを明らかにしました。

国際的に生物多様性への関心が高まっている昨今。地球に優しくみんなが住みやすい都市を計画することおいても、その保全や回復は重要な課題となっています。豊かな自然と、そこに棲む多様な生物は人々にさまざまな恵みをもたらします。しかし一方で、野生生物と普段接する機会が少ない都市住民にとっては不快となる場合が多いようです。

深刻な被害も出ていないのに、幼少期の自然体験が乏しい人はスズメバチやイノシシなどの野生生物を毛嫌いする傾向があり、幼少期の自然体験量が多い人は野生生物に対する受容性が高いことがアンケート調査で明らかにされました。

生物多様性が謳われている今日ですが、その野生生物たちを毛嫌いする住民たち。なんとも滑稽な矛盾が生じています。この野生生物たちを保全しつつも、クレームなどに対応しなければならない行政を考えると大変だなっと感じるのは私だけではないでしょう。研究グループは幼少期の自然経験を増やすことで、この潜在的な行政コストを削減できると意義付けしていますが、なんとも悲しい実態がわかって残念な気持ちになります。

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自然との共存

農業を行うにあたって、やはり自然は非常に大切です。自然から空気、水、栄養、日光などの恵みをもらい、そこに住まわせてもらっているのが人間です。都市部の生活はあまりにも自然とかけ離れています。自然に対する感謝の気持ちが薄くなり、人間様という傲慢な態度になりがちです。

農村の生活を見てください。豊かな自然の恩恵を受けながら、また自然の偉大さを畏怖しながら、秋には豊穣祭など神を祭り、自然に対する感謝を忘れずに人々が生活しています。偉大な自然の前に人間の非力さをわかっているので、コミュニティもしっかりと形成され、みんなで自然に立ち向かっています。

この農村の姿こそ、人間生活の原点ではないでしょうか。もちろん現代科学を否定するわけではありませんが、生き急ぐ生活を見直してみてはいかがでしょうか。

地球の美しさと神秘を感じ取れる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることは決してないでしょう。」レイチェル・カーソン

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