糸島の休耕地を見事な畑によみがえらせる中年男たちの奮闘記です。この農地は7年間放置されていて、草が生い茂る荒れた農地になっています。今回からこの農地を復活させるべくFARM Ph ITOSHIMAは継続的に作業に取り掛かりました。
糸島市小金丸の休耕地
前の土地の所有者が亡くなられて7年間手が付けられていない休耕地で、外から見てもその荒れようはひどいものです。セイタカアワダチソウやススキなどもずらりと生えそろっており、これからの作業が気が遠くなりそうです。
下の写真が現状です。とりあえず見えている背が高い雑草を根から抜き取ってみることにしました。セイタカアワダチソウは地表に見えている植物体だけを取り除いても意味がないということですが、出来る限り根ごと引っこ抜く作業を行いました。
セイタカアワダチソウの処理
これから休耕地を耕していくのですが、はっきり言って農業の「の」の字も知らないような農業初心者が作業をしていくのですが、出来る限り農薬や肥料を使わない自然農法で作物をつくっていきたいと考えています。
また、「手作業でやったら」「昔に書かれた書物通りにやってみたら」「耕し方を変えてみたら」などなど様々な実験も行っていきたいと考えています。みなさまから「こんないい方法がある」とご意見や助言もいただければ、われわれにとって非常に大きな力となりますので、どんどんご意見をお聞かせください。
とりあえず今回のミッションは、おおきな雑草を引っこ抜くこと。それが終われば次週は草を刈り耕すところまでもっていきたいと考えています。とはいってもセイタカアワダチソウの根のしつこさときたら大変なものがあります。
雨が十分に降ったぬかるみの中の作業になりましたが、なかなか根が抜けません。地表に出ている部分は一見枯れているようですが、地下にある根はまだしっかりと生きているようです。枯れたセイタカアワダチソウと同じ株から、新しいセイタカアワダチソウが次々と生えてきています。
作業は午前9時半くらいから開始したのですが、わずかな面積の農地の雑草を処理するのに、2時間を費やしました。とりあえず農地を復活させるという固い決意だけ持ってきたので、十分な道具を準備していません。手作業で行う大変さが十分に体験できました。
明治時代に北海道の警備と開拓にあたった兵士「屯田兵」は、もっと過酷な状況下でもっと大変な作業を連日行っていたんだとつくづく感じます。作業後の様子は下の写真の通りです。あんまり変わってないではないかと突っ込まれそうですが、自分たち適には十分に変化したつもりです。
今後もこんな調子で休耕地の開墾を続けていきたいと思っています。
農業初心者が草刈機で草を払う
今回使うのが「草刈機」です。農業初心者ですので、もちろん自分たちで所有していません。調べてみるとJAファームで、草刈機のレンタルを行っていましたので、そちらを使用することにしました。レンタル料は1日で3,780円。チップソーの刃を購入する形での貸し出しになります。少し高いのかなと感じましたが、実際に草刈機を購入しようとすると5万円程度の出費が必要です。今回はレンタルで済ませることにします。
草刈機は地元の集落での草払いで何度か使用したことがありますので、使い方は何とか覚えている程度。念のため職員さんにエンジンのかけ方などをレクチャーしてもらいました。草刈機のエンジンのかけ方もまとめていますので下記の記事も参考にしてみてください。
草刈機で草を刈る
先週背が高い草を抜いたので、あとは下草を刈るだけ。作業はスムーズに終わるのかと思いきや意外に難航します。なぜかというと、田んぼの土が凸凹しているからです。できるだけ根元から刈りたいので、地表すれすれまで刃を這わせます。このとき田んぼの土の中に刃がめり込んでしまうという状況になるので、腕の力が相当奪われました。生い茂る草の量も多く、上部を刈って、地面の状態を確認して根元から刈るという作業になりますので、一つの場所を刈るのに2アクション必要になってしまいます。
刈った草が邪魔にならないように田んぼの左側から刈っていきましたが、雑草の密集度が高いので、フルスロットルで運転しても田んぼ一反の草を刈るのに2時間程度の時間を費やしてしまいました。腕がパンパンになり握力がなくなります。日ごろ作業で草刈機を使って、河川敷などの草を刈っている方はすごいですね。頭が下がります。
何とが草を刈り終えることができました。刈った草はそのままにしておいて、次回どうするか考えたいと思います。どこかに集めて肥料とするのか、焼いて田んぼの肥やしとするか、色々と調べてみたいと思います。しかし、今は腕がパンパンで腰も痛い状態。早く休みたいので今日はここまでです。
地元の方の助言
作業を続けていると、地域の方が声をかけてくれました。この田んぼならどういう使い方がいいのか、イノシシが出るのでその対応の仕方、さらには若い人向けの農業のイベント等の助言をいただくことができました。
農業は自分一人の力だけではできません。地域のみなさんの力があって初めてできるものです。そうやって発展してきたのが農村です。この助け合いの精神が日本には根付いているのだと思います。自分たちもこの地域に今後貢献できるように何か取り組みも行っていきたいと思っています。
刈った草を焼き払う
刈った草ですが、調べてみると刈った草は一カ所に集めて地域で処分するところと、焼き払ってもよい地域があることがわかりました。地域によってその他の処分方法もあるかもしれませんので、ご自分でしっかりと調べてください。糸島のこの地区は焼き払っても大丈夫な地区のようですが、民家に近い場所なんかだと消防車が出動する事態にもなりまねません。
草を焼き払う気分満々で糸島の休耕地に到着。草を刈ってから一週間経過した状況が気になるところです。田んぼの状態を確認してみると、さすがは雑草、一週間でだいぶ新芽が出てきています。これは想定内ですが、残念なことが1つ。昨日少量の雨が降ったせいか、地面がかなりぬかるんでいます。草もまだしけっている状態でうまく燃えるのかとても不安です。
とにかく時間がもったいないので、早速草を焼く準備を始めますが…。追い打ちをかけるように倉庫の鍵を忘れていることに気づきます。残念スタートになりましたが、ライターはありますので作業に入ることにします。
草を焼く作業
先日、ジャニーズのTOKIOの「DASH島」でもやっていましたが、草を燃やすと天然の肥料になるようです。「草木灰」というようですが、焼く温度が大事なようで、完全燃焼させてしまうと良くないようです。
とはいっても今回は燃えるかどうかが心配なところ。なるべく草の山をつくらないようにしていましたが、草の下の方がかなりしけっている状態です。乾燥している部分の下の方から火を入れ、空気が十分にいきわたるようにふわっと他の草をかぶせます。
最初は勢いよく燃えますが、湿っている部分にたどり着くと「ぷすぷすっ」と火が弱まり、白煙が上がります。なかなか燃え広がりません。とはいえ、なかなか時間がとれない中草を焼きにやってきた今回。何としてでも草を燃やしたいところですが、気持ちとは裏腹に燃えない雑草。ということで、今回はさっぱりとあきらめることにしました。
耕運機の状態
倉庫の鍵を忘れてしまったのですが、今日は耕運機の状態を確認するというミッションもありました。草も燃えず、耕運機も確認できない状態です。耕運機は倉庫に眠ったまま約10年近くの時が経っています。再び動かすことができるのか、修繕が必要なのかを確認したかったところですが、この作業も次回に持ち越しです。
田んぼの裏の竹林
田んぼの裏には竹林があり、昔はそこでタケノコもとれていたようです。現在は荒れ果てているようですが、そちらの状態も確認してみました。現在、雑草の処理をスタートさせた田んぼよりも少し奥の方に入ったところにありますので、手つかずの休耕地のさらに奥になります。
草が生い茂った休耕地の奥に足を踏み入れますが、竹が所狭しと生い茂る死の竹林状態。日光が林床まで全然届かず、地面もボコボコと不安定な状態です。新しい竹がどんどん生えている状態で、このままでは利用できるよう状態ではありません。倉庫が使えないので、のこぎりやチェーンソーも使えないので、今日は状態確認だけにとどめておくことにしました。
うまく活用できればタケノコを取ることもできそうです。農作業の合間にタケノコご飯難化もいいのではないでしょうか。今後は竹林の作業にも力を入れてみたいと思います。
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