中学英語で学習する助動詞「can」について学習します。助動詞を使うと、動詞の意味を少しだけ変えることができ、文章に幅ができます。この便利な助動詞について学習します。
助動詞「can」
「can」には「~できる」という意味があります。動詞に「できる」という意味を付け加えることができます。
- I swim. 「泳ぐ。」
↓ - I can swim. 「泳ぐことができる。」
このように、動詞と一緒に使って、動詞に味付けをするものを助動詞といいます。
canを使った文
助動詞の「can」は次のように使います。
主語+can+動詞の原形 ~
- He can swim. 「彼は泳ぐことができる。」
- She can play the piano very well. 「彼女はとても上手にピアノを弾けます。」
助動詞のポイント
❷助動詞canの否定文のつくり方
❸助動詞canの疑問文のつくり方
❹「Can I~?」と「Can you~?」の使い方
❺「be able to~」への書き換え
❶can+動詞の原形
助動詞canの後は、動詞の原形が来ます。主語が三人称単数の場合は、動詞に「三単現のs」を付ける必要がありましたが、canを使った場合は、動詞は原形になります。
- He swims.
↓ - He can swim.
canは「cans」のようにsを付ける必要はありません。
❷助動詞canの否定文
助動詞canの文を否定文にすると「~できない」という文になります。この場合、canのあとに「not」を付けます。
主語+can+not+動詞の原形 ~
「can not」は短縮して「can’t」や「cannot」と表現することがほとんどです。
- I can speak French. 「私はフランス語を話せる。」
↓ - I can’t speak French. 「私はフランス語を話せない。」
❸助動詞canの疑問文
助動詞canを使った文を疑問文にすると「~できますか。」という文になります。この場合、canを文頭に出し、文末に「?」を付けます。
Can+主語+動詞の原形 ~?
- You can drive a car. 「あなたは車の運転ができる。」
↓ - Can you drive a car? 「あなたは車の運転ができますか。」
❹「Can I ~?」と「Can you ~?」の表現
助動詞canを使った表現です。「Can I ~?」で許可を求めたり、「Can you ~?」で依頼をできるようになりましょう。
「Can I ~?」許可
「~してもいいですか。」という許可を求めるときに使う文章です。
- 許可:Can I use this bike? 「この自転車を使ってもいいですか。」
↓ - 答え方:Sure. や OK. や Of course. / Sorry,+理由.
「Can you ~?」依頼
「~してくれませんか。」という依頼を求めるときに使う文章です。
- 依頼:Can you open the door? 「ドアを開けてくれませんか。」
↓ - 答え方:Sure. や OK. や Of course. / Sorry,+理由.
❺「be able to~」への書き換え
助動詞canは「be able to~」と同じ意味を持ちます。どちらも「~できる」という意味です。したがって、この2つは書き換えが可能です。
- She can speak French. 「彼女はフランス語を話すことができる。」
↓ - She is able to speak French. 「彼女はフランス語を話すことができる。」
助動詞「could」
「could」は助動詞「can」の過去形です。なので意味は「~することができた」になります。しかし、その他にもいろいろな意味で使われます。
- I could run very fast years ago. 「私は昔、とても速く走ることができました。」
- Could you open the door? 「ドアを開けていただけますか。」
- It could rain this afternoon. 「今日の午後、雨が降るかもしれない。」
「~していただけますか」丁寧な依頼、「~かもしれない」確信度が低い推量などの意味でも使われます。
助動詞「could」のポイント
助動詞「could」のポイントは次の通りです。
❷「Could you ~?」で丁寧な依頼「~していただけますか」
❸最も確信度が低い推量「~かもしれない」
❶canの過去形could
助動詞「could」は「can」の過去形です。意味は「~することができた」「~する能力があった」になります。助動詞ですので、「could」のあとは動詞の原形がきます。また、否定文にするには、「could」の後に「not」を付けます。疑問文にするには、助動詞「could」を文頭に持ってきて、文末に「?」をつけます。
- I could run very fast years ago. 「私は昔、とても速く走ることができました。」
- I could not pass the examination. 「私は試験に合格できなかった。」
「can」は「be able to」と書き換えができるので、「could」の場合は「was(were) able to」に書き直すことができます。
- I’m able to run very fast years ago. 「私は昔、とても速く走ることができました。」
- I was not able to pass the examination. 「私は試験に合格できなかった。」
❷丁寧な依頼「Could you ~?」
相手に丁寧に何かを依頼する場合、「Could you ~?」という表現が使われます。日本語にすると「~していただけますか」というとても丁寧な言い方になります。「Can you ~?」よりもかなり丁寧です。
- Could you open the door? 「ドアを開けていただけますか。」
- Could you tell me the way to the station? 「駅までの道を教えていただけますか。」
「Would you ~?」も丁寧な依頼でしたが、「Would you ~?」は意思を聞いているのに対し、「Could you ~?」は能力を聞いています。
❸確信度が低い推量「~かもしれない」
この推量ですが、助動詞のほとんどが推量の意味「~かもしれない」という意味を持っています。その中でも「could」は、最も確信度が低い推量です。
「must」にも推量の意味がありましたが、「~にちがいない」と、かなり確信度は高いです。「will」にも推量の意味があります。「~だろう」と、「must」よりも確信度は低くなります。「should」にも推量の意味があります。「~するはずだ」と、「will」よりも更に確信度は下がります。「may」にも推量の意味があります。「~かもしれない」と、さらに確信度が下がり、もっとも確信度が低い推量が「could」です。
- It could rain this afternoon. 「今日の午後、雨が降るかもしれない。」
コメント