農業の果たす役割と機能について

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農業は基本的に田畑を耕すことによって農作物を作り出す営みだと考えがちですが、今回は、実は、農業には、農作物を作り出すことと同じくらいに大事な役割を果たしているのではないかと思い、それをまとめてみました。もちろん、従来の多様な自然を破壊し、大規模な農地を開拓し、大量の水を使い単一栽培を行う場合は、自然環境にマイナスの影響を及ぼすと考えられますが、今回は、日本の里山や稲作は、長い歴史をかけて、新たな自然をつくり出してきた農業について焦点をあてます。

農業の果たす役割

畑や田はチョウやトンボなどの昆虫類、カエルなどの両生類、ドジョウなどの魚類の生息地となり、生態系を維持する上で重要な働きを持っているといえるのではないでしょか。丘陵地帯につくられた棚田は、土壌の侵食を防止したり、小さなダムとして雨水を一時貯留して洪水を防いだり、多様な生き物の生息場所となっているところさえあります。さらには、里山の風景と一体になった棚田は、日本の原風景として見る人にやすらぎを与えているとも言えます。

つまり、農業をするということは、大局的にみて、農作物を作ることによる人々のカラダをつくり、田園風景を作り出すことにより、人々のココロに安らぎを与えていると考えます。

農業のもつ機能

農業には、また副次的に、多様な機能を果たしているとも考えられます。それが、以下のようなものです。

  • 洪水を防ぐ機能
  • 土砂崩れを防ぐ機能
  • 土の流出を防ぐ機能
  • 川の流れを安定させる機能
  • 地下水をつくる機能
  • 暑さをやわらげる機能
  • 生きもののすみかになる機能
  • 農村の景観を保全する機能
  • 文化を伝承する機能
  • 癒しや安らぎをもたらす機能
  • 体験学習と教育の機能

たとえば、洪水を防ぐ機能ですが、畦に囲まれた田や耕作された畑の土壌には、雨水を一時的に貯留する働きがあります。この機能を利用して、田んぼダムを作っている畑もあるくらいです。また、文化を継承する機能も担っています。全国各地に残る伝統行事や祭りは、五穀豊穣祈願や収穫を祝うもの等、稲作をはじめとする農業に由来するものが多く、地域において永きにわたり受け継がれています。農業をすることで、そのことにも関わることになります。

一番大切にしていきたいのは、農業の教育的機能です。たとえば、田植えやはさ掛けなど受入農家が天候や時期等に合ったメニューで日帰り農業体験や農家民泊を実施すれば、子ども達が農業とふれあい興味関心をもつ機会を作りだすことにつながります。

そういう農業が果たす役割や機能を十分理解したうえで、ちゃんと農業をやりたいと思います。
「多くのことを中途半端に知るよりは何も知らないほうがいい。他人の見解に便乗して賢者になるくらいなら、むしろ自力だけに頼る愚者であるほうがましだ。」フリードリヒ・ニーチェ

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