中学1年理科。植物分野の根と茎のつくりについて学習します
- レベル★☆☆☆
- 重要度★★★☆
- ポイント:道管と師管の場所、単子葉類と双子葉類の根の違い
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授業用まとめプリント「根と茎のつくり」
根のつくりとはたらき
植物の根は、土の中から水分を吸収したり、地面にからだを固定するはたらきがあります。根のかたちは、植物の種類によって異なりますので、まずはどの植物がどんな根をしているのかを覚えましょう。
- 単子葉類の根…ひげ根
- 双子葉類の根…主根と側根
単子葉類とは、芽生えのときに子葉が1枚の植物で、イネやトウモロコシをイメージしてもらうといいでしょう。双子葉類とは、芽生えのときに子葉が2枚の植物で、アサガオやヒマワリなどをイメージするといいでしょう。
根毛のはたらき
根の先端付近を少し拡大して見てみましょう。根の先端付近には、産毛のように細かい根がビッシリと生えていることが分かります。この産毛のように細かい根を根毛といいます。
根毛のつくりがあるおかげで、根の表面積が大きくなり、効率良く水分を吸収することができるようになります。また、土の中に根毛が入ることで、植物を土から抜けにくくするというはたらきも持っています。
根の道管と師管の位置
根の断面図では、物質を通す管の位置と、何を通すのかを覚えましょう。
- 道管…水や水に溶けた無機養分が通る管
- 師管…葉でできた養分が通る管
道管が根のつくりの内側にあるのに対して、師管は外側に存在します。根毛で吸収された水や水に溶けた無機養分(肥料分)は道管に運ばれ、植物のからだ全体に運ばれます。葉で養分がつくられますが、この養分は師管を通って全身に運ばれるわけです。
茎のはたらき
茎は植物のからだを支えるはたらきがあります。また、茎の中には、物質を通す管があるので、管の名称と位置をしっかりと覚えてください。
茎の維管束
茎の断面図で、道管と師管が合わさった部分がストローの管のようになっています。この管が集まった部分を維管束といいます。維管束は植物の種類によって模様が異なります。
- 双子葉類…維管束が輪のように並んでいる
- 単子葉類…維管束がばらばら
双子葉類と単子葉類の両方とも、道管が内側に位置しており師管が外側に位置していますね。道管が内側、師管が外側なので、「内の水道管」と覚えておきましょう。
「根・茎のつくり」練習問題
【問題】次の1~6の各問いに答えよ。
- 単子葉類の根のつくりを何というか。
- 双子葉類の根のつくりで、太い根を何というか。
- 根の表面付近にある細かい産毛のようなつくりを何というか。
- 4があることで、根のつくりにどのような利点があるか。
- 茎の維管束で、内側に位置しているのは道管と師管のどちらか。
- 道管のはたらきを簡潔に答えよ。
【解答】
- ひげ根
単子葉類とは、芽生えのときに子葉が1枚の植物です。 - 主根
双子葉類は主根と側根、単子葉類がひげ根。 - 根毛
特に若い根の先端付近に多くみられるつくりです。 - 表面積が大きくなり、効率よく水を吸収できる。
その他にも、植物を土から抜けにくくするはたらきもあります。 - 道管
維管束の内側が道管、外側が師管になります。 - 水や水に溶けた無機養分を全身に運ぶ。
師管は、葉でできた養分を全身に運ぶはたらきがあります。
演習問題 中1理科演習問題「根や茎のつくり」
コメント
これで、良く理解できたんですけど、無機養分と有機養分の違いが書いてあるとより良いと思います!(どこかに書いてあったらものすごくごめんなさい!)